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また、金曜日の夜が来た。 でも、舜は帰り道に姿を表すことはなかった。 連絡先も交換したのに、この一週間、連絡はなかった。 僕から連絡する勇気はなく、ただスマホを見るだけの一週間。 ただ体を利用されただけなのかな。 一夜限りって本当にあるんだな。 しかも、男の子に襲われるなんて。 それが童貞卒業だなんて。 悶々とした気持ちが込み上げてくる。 コンビニに寄って、ビールとつまみも買う。 いつもの週末。 もう忘れよう。 アパートの階段を上って行くと、 「やっと帰ってきた♪」 玄関の前で体育座りをしている舜が目に写る。 「舜…」 「遅いよぉ。もう帰っちゃおうかと思った。」 「ごめん。来てると思わなくて。」 「早く中に入ろ。いちゃいちゃしたいなぁ♪」 背広の裾を引っ張られて、そのかわいさに頬が熱くなるのがわかる。 「う、うん。」 僕は舜に会えたことがこんなに嬉しいとは思わなかった。 玄関を開けて、舜を先に入れて、あとから入って扉を閉めると、ドン。 玄関に押し付けられて、キスをされた。 (う、激しい…) じゅるじゅると唾液を吸われ、混ざりあう音が響く。 (ぁあ、ダメだ、もうえっちしたい。) 「明さん、会いたかったよ。」 と、言うと部屋に上がっていった。 僕はドキドキが止まらない。 魔性過ぎて、僕は動揺するばかり。 僕が部屋に入るとテーブルに舜が買ってきたアルコールとつまみがのっている。 「考えてること一緒だったね♪僕も明さんと飲みたくて買ってきちゃった。」 僕のは一人分なのだが、そんなことは言えず。 「そ、そうだね。」 「ねぇ、どうして連絡くれなかったの?」 「それは、君こそ。」 「だって、僕は明さんが寝てる時間にしか連絡できないんだもん。寝てて起こされたら、嫌でしょ?」 「寝てる時間?」 「仕事が終わるの0時頃で、朝は9時頃に起きるから、その時間は明さんが仕事中でしょ?」 「そうだけど。」 「だから、起きたら連絡来てるかなぁ。って毎日待ってたんだよぉ。」 「それは、こっちのセリフ!」 「え?待ってたの?」 くすくす笑って、頬を赤くすると、 「待っててくれたんだ♪嬉しい。」 と、舜は恥ずかしそうにはにかんだ。 「俺だって、いつ連絡していいのか分かんなかったんだよ。」 ビールを開けて、ぐびっと煽った。 舜もビールを開けると、僕の缶にコツンと当てて、飲み始めた。 「じゃあ、夜中でも連絡入れちゃうね。」 「起きないかもだけど、朝には返すよ。」 「うん、待ってる。」 恥ずかしくて、目を見れない。 僕たちは今週会ったことを、だらだらと話ながら笑い会った。 自分の家がこんなに明るくなるとは思わなかった。 舜がいるだけで、空気がふわっと明るい。 また、飲みすぎないように気を付けながら飲んでいった。 「ねぇ、今日も泊まっていい?」 隣に座って寄りかかりながら、猫みたいにすり寄ってくる。 髪の香りがふわっと鼻をかすめる。 首に舜の髪が触れて、くすぐったい。 「いいよ。」 「でもね、明日は昼から仕事に出ないとだから、朝までしかいられないんだ。」 「朝まで一緒にいよう。」 舜の髪を撫でる。 柔らかくて気持ちいい。 「舜、どうして僕のこと…。」 「好きかって?」 「うん。」 「苛めたくなるから。」 くすくす笑う舜。 「え?」 「しゅんね、前から明さんの事見てたんだよ。」 「見てた?」 「そっ。わざわざつけていってとかじゃないよ!ただ、金曜日のあの帰り道で、帰る時間がたまたま合う日が時々あって。」 「ああ。」 「初めはあの人、よく見るなあってそれだけだったんだけど。ある日は、何もないところでつまづいてたり、また別の日は、前の人が落としたのを拾って教えてあげてたり。かわいい人だなあ。いじめたくなるなあ。って♪」 「いじめたくなるって…っていうか、全然惹かれるようなエピソードじゃなかったんだけど。」 「そう?それだけで、好きになっちゃった♪」 「よくわからないけど。」 「ねぇ、明さんも好きになってきたでしょ。僕、相性がいいだろうなって、直感したんだ。」 「それは…」 「ねぇ、好きなら、明さんからキスして。」 まっすぐな瞳で見つめられて、自分でいいながら恥ずかしそうに頬を赤くする舜がかわいくて、愛しくて、キスをした。 舜の唇は柔らかくていつもしっとりしてて、吸い付くような心地。 (舌、入れていいのかな。) 唇をついばみながら、そっと舌を唇に当てる。 すると、舜が少し口を開き、僕が入ってくるのを待っている。 思いきって舌を滑り込ませると、ぬるっとした舜の舌が温かくて、気持ちいい。 舜の唾液を吸いたい。 舌を絡めとり、唾液を絡める。 舜の呼吸が荒くなってる事に興奮を覚える。 (ぁあ、めちゃめちゃにしたい。) キスをしながら、舜の下半身を触ると固くなってきている。 ベルトを外し、狭い場所から開放してあげる。 舜はキスをしながら、腰を上げて、膝立になる。 僕の手でスルッと脱がすことができるように協力してくるのがかわいい。 上半身を脱がせるとかわいい乳首が露になった。 唇から離れて、ピンク色の突起に吸い付く。 ペロペロと舐めながら、下半身のぬるぬるも擦る。 「あっ、明さん、気持ちいいよぉ。」 僕の頭にしがみついて、体を震わせている。 「かわいい、舜。」 手についた愛液を後ろに塗りつけて指の先を押し当ててみる。 ビクンと震えると深く息をついて、 「優しくほぐしてね。」 と、弱々しい声でささやかれた。 そのまま舜はぶちゅぶちゅと僕の耳をしゃぶり始めた。 僕は自分の下半身の愛液も舜の後ろに塗りつけて、指をゆっくりと差し込んでいく。 舜のそこは待っていたかのように、僕の指を受け入れる。 中でぐりぐりと動かすと、時々気持ちいい場所に当たるのか、舜の体が跳ねる。 時間をかけてほぐし、舜の膝がガクガクしてきたところで、舜を押し倒した。 「挿れていい?」 「うん。」 夢中で腰をうちつけた。 部屋に響く舜のあえぎ声で、どんどん煽られる。 舜は首に腕を絡めてしがみついてくる。 「ぁあっ、ぁあっ、明さん、もっとぉ。」 耳元で響く舜の声に理性が吹き飛んでいく。 「あ、あっ、舜の中、ぬるぬる。」 「気持ちいい?」 「すごく気持ちいい。ずっとしてたい。」 「しゅんもぉ。はぁあ。はあっ。」 その後、どれくらいしていたからわからない。 イキそうになると舜に動きを止められて、また収まると続けるという生殺しの快感を何度も味あわされて、汗だくになりながら、舜の中を何度も擦りあげた。 「ぁあっ、しゅん、もうダメだぁ。明さんとイキたいぃ。」 「俺ももう限界。舜の中で出したい。」 「「ぁあっっ。」」 くたくたになって、舜に倒れこんだ。 舜はその僕の頭をよしよししてくれる。 「明さん、たくさん頑張ってくれてありがとう♪」 「はぁあ。はぁあ。」 僕は息切れして返事もできない。 「明さん、大好き♪」 舜の心臓の音を聞きながら、うとうととまどろんでいった。

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