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只今、駆け落ち中
「・・・アツの事が、好き‼」
耳まで熱くて、手もプルプル震えるえてる。
声を張り上げ、一世一大の告白をした。
色気も何もないよ、これじゃあ。
しかも、これだけ、大きい声を出したら、下にいる、アツの祖父母に間違いなく聞かれてるだろうし・・・。
これから、どんな顔をして、会えばいいの⁉
もう、アツのイジワル‼
ぷぅーーと、これでもかってくらい、ほっぺを膨らませ、彼を睨み付けると、
「怒った顔も可愛いね」
って、彼。
全然、反省してない。
ブチュッと、唇に口付けをしてくれて。
モゾモゾと、下へ体をずらし始めた。
「アツ⁉」
これから、何をする気なの。
不安でいっぱいの僕に彼は・・・。
「・・・未央の蜜が欲しい・・・ちょうだい・・・」
って。すごく甘い声で、恥ずかしい事をさらりと言われ、顔から火がでそうになった。
「未央と、ずっと、エッチがしたいって思ってた。この可愛らしいお尻の奥と、女の子の所に、俺のを挿れたら、すごく、気持ちいいんだろうなって・・・」
脇腹や、下腹部、腿の付け根の辺りを、服の上から、撫で回された。
ぞわっとした感覚に、体が思わず身震いする。
「腰浮かせて・・・」
「アツ、怖いよ」
「大丈夫、決して痛い事はしないから。俺を信じて」
「本当⁉」
「あぁ」
アツが、優しく微笑んでくれた。
互いの裸は見馴れてて、恥ずかしくないって、今まで思ってたのに。
思いが通じただけで、百八十度、見方も、考え方も、がらりと、変わってしまった。
これが、”恋の魔法”のなせる技なんだろうか。
アツの言う通りに、腰を浮かせると、ズボンを下着ごと、膝の辺りまで一気に下げられた。
「アっ、アツ‼」
羞恥心に身を捩ると、クスクスと笑われた。
「今更、恥ずかしくもなんともないだろ⁉」
「だって・・・」
「体が茹でタコさんみたいに真っ赤」
「今までは、幼馴染み。今は、そ、その・・・恋人・・・だから・・・」
これ以上、僕に言わせる気⁉
アツのイジワル‼
プイッと、顔を逸らせた。
「ちゃんと自覚してるんだ、嬉しいよ未央」
アツの口が僕の小さな陰茎をぱくっと口にした。
「う、嘘・・・ちょと待って‼アツ‼アツってばぁ・・・ひゃぁん‼」
生まれて初めての行為に、戸惑い、驚き、慌てふためいた。
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