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束の間のしあわせ

「もう、無理・・・」 何回、同じセリフを口にしているんだろう。 気が付けば、アツの膝の上に抱っこされてて、体は泡だらけになっていた。 頭のてっぺんから、爪先まで。 あんなところや、そんなところまで、体の隅々まで洗われてて。 「・・・アツ・・・もう・・・」 精も根も尽き果てて、もはや、指一本動かすことも、抗う 力さえ残っていない。 後ろの秘所の蕾の中で蠢く、アツの指。 一本から、二本と・・・いつの間にか、数が増えてて。 「・・・やぁ・・・ん‼」 小さな割れ目に異物が挿入される感覚に、思わず身を捩り、アツの肩に掴まった。 「アツ・・・泡が入ってくる・・・変だよ・・・」」 「変じゃないよ。ほら、こんなにも、俺の指を美味しそうに、呑み込んで、キュウキュウ締め付けてくる」 クチュクチュ、グジョクジョと、両方から、聞こえてくる、淫靡な音に、いやいやを繰り返した。 「ひぁん‼」 二本の指が、浅瀬の襞を抉り、奥まで突き立てられた中指が、花芽をぬるぬると転がし、擦りあげてくる度、嬌声が上がり、慌てて、口を押さえた。 「アツ、もう、無理・・・」 頭を振ると、後ろの蕾に没入されていたアツの指が、ずるりと抜け落ちた。 やっと、終わる・・・。 安堵の溜め息を吐いたのに。 「アツ、何‼やだ、やだ」 ふわりと体が浮いて、石鹸でテロテロになった彼の雄が、ズニュ~と、狭い肉襞を割って挿いってきた。 休む間もなく、下から、力強い突き上げが始まって、前に挿入された彼の指も、ぬぷぬぷと、奥を穿つ様に突き立てられて。 「ひゃ・・・っ‼」 泡だらけの腕を、彼の肩に必死に回し、しがみついて、意識を手放すまで、延々と喘がされる事になった。

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