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アツごめんね

「暴れるな‼」 「いやだ‼アツ以外の人とは死んでもイヤ‼」 泣いても、わめいても、最後は力ずくで抱かれる。頭では分かってるけど、必死で抵抗した。 じりじりとベットの端に追い詰められ、もう逃げ場がない。 「未央・・・」 なんで、そんな哀しい目で見詰めるの⁉ これから、僕に酷いことするのに・・・何で⁉ 「鬼頭の家で、俺が言ったこと覚えてるか⁉」 ーー気付けば、好きになっていた。 確か、そう・・・。 こくりと頷くと、 「未央に頼んだハズだ。二十パーセントだけでいいから、俺を好きになって欲しいって」 「無理だよ・・・そんなの・・・」 「無理じゃない」 佳大さんの口唇が首筋を軽く吸いながら、鎖骨の窪みへと這っていく。 シャツの中に、手を差し入れられ、乳輪を撫で回され、体がか細い悲鳴を上げた。 「痛くしないから、少し、我慢しろ」 短パンを下着ごとずり下ろされ、佳大さんが取り出したのは、あのピンクの包み。 口で破ると、中から、小さな小瓶が姿を現した。 それを、慣れた手付きで、指に垂らすと、割れ目にそっと触れてきた。 「佳大さん‼イヤ‼」 首を必死で振り、嫌々を繰り返すも。 「っ痛・・・‼」 ヌルヌルに滑った彼の一番長い指が、ずぶっと、中に押し入ってきた。奥まで挿れず、浅瀬の肉襞を、クニュクニュと弄び、もう片方の手は、小さな僕の陰茎を握ると、上下に扱き始めた。 「やぁだ、もう止めて‼」 壁に体を押し付けられ、身動きを封じられ、彼のされるがまま。 抵抗すら出来ないうちに、どんどん彼の手の中で、僕の陰茎は高みへと追い立てられ、 「佳大さん・・・もう・・・」 涙を流し、許しを乞いながら、蜜を溢れさせていた。 「ひぁん‼」 奥のコリコリした所に一気に指を突き立てられ、悲鳴が上がった。 「気持ちいいか⁉」 ぶんぶんと首を必死で振った。 こんなの、気持ちいいわけない。 ただ、痛いだけ。 苦しいだけ。 「本当、未央は素直じゃないんだから。まぁ、そこが可愛いんだが」 ズルッと、指が抜け、あっという間に体を反転させられ、ベットに寝かされた。 逃げようとしたけど、がっしり押さえ込まれ、動く事さえ出来なかった。 カチャカチャと片方の手で、前だけ開け、がちがちに堅くなった昂りを取り出すと、小瓶の液をまんべんなくそこに垂らし、割れ目にあてがうと、一気にぐいぐいと捩じ込んできた。 「いやぁ‼痛い‼痛い‼」 下肢を激痛が走る。 気遣う優しさの微塵もない。 ただ、痛いだけの交わり。 涙がどんどん溢れてくる。 根本まで挿入すると、脚を抱えあげ、下からズンズンと突き上げるように、抽送が始まった。 「っん・・・ん‼」 シーツをきつく掴み、痛みに必死で耐えた。 ふと見上げると、真ん丸い月と目が合った。 僕と一緒に泣いてくれるの⁉ ありがとう・・・。

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