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愛をねだる彼

「未央・・・未央・・・」 佳大さんの息遣いがどんどん熱を帯びていく。 体にずっしりと伸し掛かる彼の重み。 ヤケドするくらい熱くて、額は汗でビッショリになってる。 彼が腰を突き上げる度、四肢が波打ち、彼の雄を飲み込む、女の子の秘口からはヌチャヌチャと、肉の擦り合う音がイヤらしく響いていて、思わず耳を塞いだ。 「声、我慢しなくていいよ」 僕は顔を逸らした。 痛みと、苦しい圧迫感しかないのに・・・。 佳大さんは、そんな僕になかば呆れているようだった。舌打ちをすると、腰に手を置き、更に密着させてくると、半回転さながら、肉襞にぐりぐりと、切っ先を擦りようにしてきて、堪らず、声を上げた。 「っあ、あ、あ・・・ん‼」 くすっと佳大さんが、満足そうな笑みを浮かべ、今度は、奥の弱いところを、集中的に責めてきた。 「っぁん‼だめぇ‼」 ぐちょり、ぐちゅぐちゅ・・・。 擦りあげられ、揺さぶられ、僕の口からは、抗う声ではなく、嬌声だけが零れ落ちていく。 彼に屈服するのは、本意ではない。 イヤでイヤで仕方ないのに。 堪え性のない体は、心とは裏腹に、彼を欲して・・・。 「そんなに締め付けるな。持たないだろ⁉」 欲情に駈られた彼の動きは、一層、激しさを増していく。 「中に出すぞ・・・いいな⁉」 耳元で熱っぽく囁かれ、一瞬で背筋が凍りついた。 これ以上の屈辱を受けたら、自分が自分でなくなる。 「いやだ、出さないで‼お願いだから‼」 涙を流し、彼のシャツにすがり付いた。 佳大さんは手を緩めることなく、二度、三度、ズンズンと最奥の器官を穿つように突き上げると、唸り声を上げ、大きく胴震いした。 「やだ‼抜いて‼」 部屋の中に、哀しみの絶叫が響き渡る。 お腹の中に、ドクンドクンと、熱く脈打つ彼の欲望が、並々と注がれていく。 「・・・佳大・・・さん・・・?」 涙を手で拭ってくれる彼。 その手は震えていた。 焦点の合わない目で恐る恐る見上げてみると、佳大さん、涙も流さず、静かに泣いていた。 なんで・・⁉ 僕にこんな酷い事をしてる彼がなんで⁉ 「どうしたら、俺を愛してくれる⁉未央、教えて・・・どうしたら、許してくれる⁉ねぇ、未央・・・」 ズルッと、自身の雄を引き抜き、佳大さんが、僕の体に折り重なるように倒れ込んできた。 彼の重みを全身で感じ、秘口から泡立った白濁がトプっと溢れた。 「愛してる・・・愛してる・・・」 うわ言のように何度も繰り返し、抱き締められた。 「・・・佳大さん・・・」 体のとっても大きい彼が、とても、小さく見えた。

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