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大好きな彼と繋がる幸せ
「アツ、やだ・・・恥ずかしいから・・・」
そんなにじろじろ見て欲しくないのに。
脚を閉じようとしたら、アツの長い指が、ずぶっと小さな割れ目に挿ってきた。
「・・・んっ・・・」
「痛くはないだろう?俺の指、美味そうに飲み込んでいるから」
「・・・やっ・・・動かしちゃ・・・」
アツの指に蜜が纏わりつきクチュクチュと、思わず耳を塞ぎたくなるいやらしい音が聞こえてきた。
二本、三本と指が増やされ、肉襞が嬉々として彼の指に絡みついていく。
秘口をぐりぐりと掻き回され、身体の中が撹拌されているようなそんな感覚に襲われ、アツの肩にしがみついた。
「気持ちいい?」
「分んない・・・」
首を振るとアツが体を起こしてきて、
「それじゃあ、これは?」
って言って、ぐいっと奥まで指を一気に挿れてきた。
「・・・いやあ・・・ん!」
身体を大きく撓らせると、目の前が真っ白になって、熱く滾っものが、すっかり屹立した僕の先端から勢いよく放たれた。
「指だけでイッたのか?可愛いな、未央は」
満足そうな笑みを浮かべて、唇を啄むように口付けを何度もしてくれた。
アツの指が隘路を抜き差しする度、ぴちゃぴちゃという水音がして、奥を穿たれる度、ビリビリと体が痺れ身悶えた。
ガタン
隣の部屋のドアが開く音がして、アツの動きがピタリと止まった。
「兄さん帰って来てみたい。未央、声出すなよ」
「へっ?」
「こんな状態で終われるわけないだろう」
(そんな、嘘でしょう‼)
ずるっと蜜まみれのアツの指が抜け落ちた。
「アツ・・・・」
手早くファスナーを下し、自分のモノを取り出すと蜜を竿にたっぷりと塗り込み、躊躇することなく一気に挿入してきた。
(ひあぁぁぁ!!)
久し振りの交合はあまりにも衝撃的で。
枕に顔を埋め、声を漏らさない様に様必死で我慢した。
「とりあえず、すぐに終わるから・・・その分今夜、たっぷり楽しもう」
「えっ!?また夜もするの?」
「当たり前だろ。俺たち、まだそんなにしてないんだぞ」
アツが腰を進めるごとに、めりめりと隘路が押し広げられ、彼の雄が入り込んでくる。
「アツのでいっぱいだぁ・・・」
「あぁ、今、未央を抱いているのは佳兄じゃない・・・分かる?」
「うん・・・アツだよ・・・分かるよ・・・僕の一番好きな人・・・」
「俺もだ、未央」
僕の頬を愛しそうに撫でて、腰を動かし始めた。
まるで宝物を扱うかのように、もどかしいくらいゆっくりと。
僕の体の事を労る様に優しく・・・。
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