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彼との思わぬ再会

その日の夜だった。 予想もしなかった思わぬ人が、お祖父ちゃんちを訪ねてきたのは。 「アツ、どうなっているんだ‼」 長旅の疲れを一切見せず、着いた早々、アツに食って掛かった。 「俺は、日本に戻った方が、未央が幸せになると信じて、お前に渡したんだ。それなのに、これはどういう事だ、説明しろ‼」 感情を剥き出しにし、捲し立てる彼に、アツは返す言葉もなく、しばらくの間、押し黙っていた。 「要は・・・未央の父親が、ストーカーになって、未央と、奏人の命を狙っているんだよ。佳兄・・・」 アツだって、僕と一緒に苦しい思いをいっぱいしてる。 彼に・・・佳大さんに、それが、少しでも伝われば良いけど。 「理人から、結婚したって聞いて、その中で、未央の事を聞いて・・・取りも取り敢えず帰国したんだ。アツ、未央を、ガーランドに連れて帰る。文句は言わせない。未央は、俺の妻だ」 「佳兄・・・」 有無を言わせね佳大さんのオーラに、アツは、何も言い返す事が出来なかった。 「未央、明日の朝、ガーランドに帰るぞ」

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