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番外編《夫婦のたいせつな時間》
「未央、泣くな」
羽のような優しい口付けが、額や頬に降り注ぐ。
「俺も、佳兄も、一度も、気色悪いなんて思った事ないよ」
「こうして、一緒にいてくれるだけで嬉しいよ」
「アツも、佳大さんも・・・好き・・・大好き」
思わず二人の肩にしがみついた。
「未央、好きだ」
「愛してる」
耳を擽るように甘く囁かれて、ジンジンと体が火照りだした。
「あっ・・・やぁ・・・っ」
鈴口からとろとろ先走りの蜜が流れだし、それを、二人は、親指と人差し指でまんべんなく茎に塗りたくると、クチュクチュと、音を立てて
優しく扱き始めた。
「すごいな、どんどん溢れてくる、気持ちいい⁉」
「うん・・・」
こくりと頷くと、
「俺たちしかいないんだから、恥ずかしがらずに、いっぱい声あげていいよ」
「だって、奏人、起きちゃうから」
片方の手で、シーツを握り締め、もう、片方の手で、口許を押さえていたら、アツが、クスクスって笑っていた。
「未央、可愛いね」
佳大さんの指が、遠慮がちに割れ目に触れた。
その瞬間、ぴくんと腰が小さく羽上がり、そこから、ねっとりとした粘液が溢れ出してきた。
「あんだけ、無理強いさせたのに・・・嬉しいよ、こんなに感じてくれて」
「佳兄、泣くのはあと」
アツに宥められ、佳大さんの長い中指がゆっくりと、割れ目に挿いってきた。
「・・・あっ・・・ん・・・」
体が歓喜に震える。
「ダメ、アツ‼やぁん‼」
それなのに、アツのイジワル。
佳大さんの指が入りきらないうちに、いつの間にか、指を3本に増やしてて、グニュグニュと、腟襞を引っ掻くように擦りあげてきたから、いやいやと、首を振った。
「嫌じゃないだろ。蜜が、ねっとりと指に吸い付いてくるんだ。気持ちいいだろ」
「うんーー・・・あぁん‼・・・佳大さんもダメ‼グリグリしないで‼」
余りの気持ちよさに腰が砕けそうになった。
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