24 / 73

8-3 無理矢理な欲情

「いやあぁぁぁ! ユーリスさん! ユーリスさん!」  心から悲鳴を上げた…その時だった。  乱暴にドアが開く。光が漏れて、長く影を落とし込んでいる。  俺に跨がっていた男達が、ビクリと震えた。俺は涙でグチャグチャの顔をそちらに向けた。 「あ…」  安心してしまう。短い黒髪がツンツンしている。瞳は金色になっている。見た事もない怖い顔をしている。それでも、彼である事は確かだ。 「ユーリスさん…」  安心したら力が抜けた。俺はガクンと意識を失う。体がだるくて、辛くてたまらなかった。

ともだちにシェアしよう!