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8-3 無理矢理な欲情
「いやあぁぁぁ! ユーリスさん! ユーリスさん!」
心から悲鳴を上げた…その時だった。
乱暴にドアが開く。光が漏れて、長く影を落とし込んでいる。
俺に跨がっていた男達が、ビクリと震えた。俺は涙でグチャグチャの顔をそちらに向けた。
「あ…」
安心してしまう。短い黒髪がツンツンしている。瞳は金色になっている。見た事もない怖い顔をしている。それでも、彼である事は確かだ。
「ユーリスさん…」
安心したら力が抜けた。俺はガクンと意識を失う。体がだるくて、辛くてたまらなかった。
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