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16-3 スキル「安産」が俺の至宝になる夜
「あふっ、ふっ、あぁ、いやぁ」
俺のものを握り込んで扱いてる。その刺激って、脳みそダイレクトでダメだ。
仰け反って、体捻って、でもそんなの全部軽くねじ伏せられるくらい筋力差がある。俺の腰をがっちりと捕らえているユーリスさんは離してくれない。それどころか、俺の息子はユーリスさんの口に咥え込まれている。
「ふぅぅ!」
鼻に抜ける甘い声も、もうあまり気にならない。ダメだ、出そう。こう、熱いものが一気に膨れてくる。
ダメダメを繰り返しても、大きな背中をペシペシ叩いてもびくともしない。俺はあっけなくユーリスさんの口の中で果てた。
なんだ、すっごい気持ちいい。童貞にこの刺激って、強すぎる。俺は肩で息をしながら、完全に呆けた。
俺の放った物を口で受け止めて、ユーリスさんは俺の片足を持ち上げる。そしてあろうことか、その奥の窄まった部分に何かヌラリと……。
「え!」
俺の気のせいじゃなければ、これって舌! あそこ、舌で解され……入ってきてるの!
俺パニック。大パニックだ。だって、こんな…。
ユーリスさんは器用に舌を使って俺の奥を解しにかかっている。舌がほんの少し入ってきて、そこに俺の放ったものを送り込んでいる。
いや、器用過ぎるよそれ! どこで手に入れるのそのスキル。経験スキル高すぎるでしょ!
「はぁ、んぁ…」
おかしいのは俺の体かもしれない。こんななのに、経験ないのに、さっきからゾクゾクが止まらない。どうしちゃったの俺の体。色々受け止めきれない事が多すぎるんですが。
タネヤドシの媚薬に犯された時よりも今の方が断然余裕がない。媚薬効果で脳みそ蕩けまくって訳もわかんない時とは違う。頭しっかりしてて状況認識出来てる。出来てるのに体の方は蕩けまくりのふにゃんふにゃんのキュンキュンなんだ。
「柔らかい。だが…」
そう、俺もそれなんだ。さっきから見えているんだ、それが…。
確認するように視線を下げてみる。ユーリスさんのそこって、凄い。
まず、長い。子供の腕くらいはありますよね? それに、太さっだってあるでしょ? 拳くらいありますよね? カリと根元、本当に入りますか?
「怖い…よな?」
「あぁ……」
嘘はダメ。でも受け入れる。だって、そのつもりで薬も飲んだ。
俺はグッと腹に力を込める。俺は俺の唯一のスキルを信じるしかない。
あったはずだ、確かどんなに大きくても裂けないってやつ。聞いた時はどんなん受け入れ予定なの俺の体と思ったけれど、今にして感謝。あの大きさを受け入れるのにこのスキルなかったら俺出血多量で死んでた。
嫌じゃない? ナニしてる最中に裂けて血が止まんなくて腹上死って。死んでも死にきれない。
ユーリスさんは、少し身を引いたみたいだ。俺は急いで身を乗り出して体を捕まえて、キスをした。そして、しっかりとユーリスさんを見た。
「大丈夫、俺のスキルの中に付属があった」
「付属?」
「えっと……あっ、拡張適応スキル! そうだ、それだ!」
俺の脳みそバカになってない。思いだした名前。
ユーリスさんの黒い瞳が瞬いた。俺は必死にそれを思いだして口にした。
「えっと、安産スキルの付属スキル。どんな大きさでも傷つかないって。そのレベルも高いから、無理しても大丈夫。切れたり、傷がついたりしないから」
痛みは多少あるって言ってた。うん、それは飲み込んで沈めておこう。
「だから、今更しないとかなし! お願い、俺は欲しい」
「マコト…」
「ユーリスさんが欲しい!」
誘いかけると、俺の体はもう一度倒されてキスをされた。そして、ユーリスさんの指を飲み込むように受け入れた。
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