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夏期休暇7

  熱のこもった玄関先で交わった二人は汗だくになっていた。 「びちゃびちゃだ……」 「エロい言い方をするな」 「はぁ? だいたいお前が……わっ」 文句のひとつでも言ってやろうと思った透は、彰広にひょいと抱き上げられた。 そのままシャワールームまで運ばれたので、透は愚痴を引っ込めた。 肌に張り付くTシャツを脱ぎ、二人はさっさと裸になって一緒にシャワーを浴びることにした。 汗と情事の後を流すシャワーが気持ちいい。 透が心地よさ気に吐息をもらせば、彰広がキスをしてきた。 彰広はキスが好きだ。 ことあるごとに透に口づける。 彰広は唇をほどいて、「ちょっと待ってろ」と、シャワールームを出ていった。 戻ってきた彰広は、何故か洗面台に置いてあった剃刀を手にしていた。 「……?」 彰広は透を湯船の縁に座らせ、片足を上げさせた。ボディソープを泡立て、透の淡い下生えに塗った。 「彰広!?」 ここまでされて、透は彰広が何をするつもりなのか気付いた。 「黙れ。浮気防止だ」 「浮気って……そんなことするわけないだろ! どっちかっていうとお前の方が怪しいだろっ!」 「あぁ!? 何を言ってるんだ。俺はお前じゃねぇと満足できないんだからな。本当ならまた監禁したいくらいだ」 「あ……う」 逆ギレ気味にとんでもないことを言われたが、「お前でなければ」という言葉に透は赤面する。 「おら。おとなしく足を開け」 「……うう」 透は体毛は薄い方だが、それでも剃り上げられることに羞恥を覚える。 敏感な部分に剃刀を当てられ、時折ピクリと内腿が震えた。 結局、彰広に下の毛を全部剃られてしまった。 子供のようにツルツルになった股間を満足そうに彰広に撫でられる。 「なんでまた勃ってるんだ?」 剃毛されながら、時折触れる彰広の手に刺激されて、透のモノはまた硬く勃ち上がっていた。 「……うるさい」 「マゾか。お前」 彰広が透のペニスをゆるく上下にさする。 「はっ……ぁ」 「……エロイな」 羞恥に目元を朱に染めた透に煽られ、彰広の雄も再び勃ち上がっていた。 視線を合わせると、互いに欲しがっているのがよく分かる。もう言葉は必要なかった。 盛りのついた十代の少年のように、バスルームで求めあったのだった。

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