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第9話
久しぶりの外。
ウィンドーショッピングなんかしたりカフェでお茶したりゲームセンターで遊んだり
すごく楽しかった。智輝のこと忘れてた
帰り道
「あれぇ?路夏!ん?由斗と付き合うことにしたの?」
「は?」
「そうそう!だから邪魔しないでねぇ。智輝」
「ちょ…!」
否定しようとしたら由斗が唇にキスをして言葉を塞がれた
舌まで挿入してきやがった…気持ちいい…キスは…由斗の方がうまいかも?
「…」
由斗の甘い吐息を堪能して顔を離す。
「かぁわいい…路…」
もう一度啄むようなキスをして俺を背中から抱き締めた
「お前は今日は誰と?」
「ん?今日はねぇ律と京だよ」
「相変わらずだね」
「とーもー!!急に何だよ!」
「あ!京。ごめんね。路夏見付けたからつい」
「みっちー…別れたんでしょ?何のよう?」
「たまたま会っただけだよ。邪魔してごめん。じゃあね。」
「ばいばぁーいりっちゃん京ちゃん。門限までには帰るんだよ」
「言われなくてもわかってる」
「由斗!さっきの…何?俺たち付き合ってないでしょ」
「だってさ、あーでも言わないと智輝構い倒してくるでしょ?りっちゃんと京ちゃんと一緒なのに」
「構い倒すとかないだろ?智輝は去るもの追わずなんでしょ?」
「そうだったはずなんだけどなぁ…」
「何?」
「いんや。なんでもなぁい。どうする?続きしちゃう?俺の部屋で」
「しねぇよ」
「ざーんねん。俺断られたの初だよ」
「お前なぁ…」
由斗は今特定の恋人はいない。でもそんなことをする相手は何人かいる。
お互い同意の上だし問題が起きることもない。
ある意味由斗の方がましなのかもしれない。
由斗は自分に気がある人とは体を繋げない。自分を本気で思ってくれている人には真摯に対応している。
「だって本当に好きだと言ってくれているのに俺には気持ちがないなんてあんまりじゃない?気持ちがない俺とセフレとして過ごす時間はすごく勿体ないと思うんだ。だったら他にいい人見付けて欲しい」
これが由斗の考え方
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