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第18話
賢人side
智輝はいつも通りきれいな笑顔。この笑顔に何度救われただろう
「智輝…」
「ん?まだ足りない?可愛いね…賢人」
「っ…んっ…まっ…ゆっくり…してっ…」
「どうして?しばらく部活休みでしょ?足腰たたないくらい可愛がってあげる…」
「やぁっ…ま…あぁぁぁ!」
「ふふっ…」
俺が智輝と付き合いだしたのは高等部に上がってから。だから他の人からすればまだ日は短い
試合直前に喧嘩に巻き込まれて怪我をしてしまい出られなくなって落ち込んでいたときにたまたま通りかかって慰めてくれたのが智輝だった。
智輝の噂は前々から聞いてた。告白したら必ずOKしてくれる。ただし自分一人を見てくれることはない。
落ち込んでいた俺はとにかく誰かに甘えたかった。そこにいたのが智輝。
直ぐに告白して付き合うことになった。
甘くて暖かくて…智輝といると心が安らいだ。
気付けば薬みたいなもの。手放せなくなってそのままになってる
でもね。智輝。気づいてる?智輝は誰といてもみっちーを目で追ってること
智輝…もうわがままになっちゃえばいいのに…
でも結局俺はこの生温い場所から抜け出せない
恋愛とは違う感情が俺の中で渦巻いている
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