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第70話
そうして俺は琉輝さんを選んだ。
それからは頻繁に会うようになり門限ギリギリまで一緒に過ごすことも増えた。
でも琉輝さんは俺に手を出そうとはしなかった
それでも心は満たされていた。
智輝と由斗とはあれ以来口を利いてない。
相変わらず二人で仲良くやってるだろう
「みっちーちょっといい?」
空雅に呼ばれ空き教室へ向かう
「みっちーあのさ」
「ん?」
「本当にあの人のこと…」
「うん」
「どうして?智輝は?智輝はいいの?」
「智輝には由斗がいるから…俺じゃなくてもいいから…でも琉輝さんの味方をしてあげられるのは俺だけだし。空雅にも謝りたいって言ってたよ」
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