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第89話

智輝side 由から連絡を受け俺は病院の玄関で待っていた。 見たらすぐわかるって言ってたけど… その通りだった。無駄に綺麗で目立つ家族がやって来た 「こんにちは。路夏の…ご家族ですよね?」 「あぁ。初めまして。醒井智輝くんだね」 「はい」 「路夏の側にいてくれてありがとう」 「いえ…病院にも話しているので行きましょうか。お義母さん大丈夫ですか?」 小刻みに震える小さな綺麗な人に声を掛ける。その隣を二人の子供が手を繋ぎ寄り添っていた。 「お母さん?」 「大丈夫よ。」

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