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第109話

「みっちー」 「…」 言葉がでなかった理由…それは… 「あれ?大丈夫?」 「深雪…?」 まさにそこに天使がいたから。前よりずっとずっと綺麗で魅入っていた 「天使…」 「あははっ。何それぇ!!」 「なんで…そんなにまた綺麗になったの?恋でもしてる?」 「うん。してるよ。今は俺だけを愛してくれる人にたっくさん愛情もらってる」 「そうよかった」 「みっちー。みっちーも幸せなんだね。とても活き活きしてる」 「うん。幸せだよ…」 「ふふっ。俺たちはとても幸せになっていいんだってその人が言ってくれたんだ。俺は幸せになっちゃダメだってずっと…ずーっと思ってた。色々な男に媚をうって…差し出してきたこの汚い俺が…幸せなんてなれるはずないって…でも…一人だけ愛するってこんなにも満たされるんだね…知らなかったよ」 「みーつけた!」 その時深雪のことを後ろから抱き締めるその人。 「路」 「由斗?」 「俺ね今深雪と付き合ってるんだよ。」 「え?」 「みんな範囲狭すぎだよね。笑える!!更紗と賢人だし、律と京だし、俺と深雪だし。智輝とお前だし。周り見なさすぎだよねぇ。でもさぁ仕方ないかもね。だってみんな綺麗すぎるし他の人なんて霞んじゃうよね」 へらへらと笑いながら由斗が言う。 「もう。由ちゃん!!もう少ししてから驚かそうって言ってたのにぃ…」 「だってぇ二人並んでる姿が可愛すぎてつい」 「何それぇ!!もう…由ちゃんたら…」 「路夏」 ゆっくりとした足取りでこちらにやって来た智輝は異国の王子さまみたい… 「智輝。知ってた?二人の事」 「え?」 「だから二人が付き合ってるって」 「そうなの?そうなんだ…そっかぁ…お似合いだね」 驚いたけど二人並んだ姿はなんだかしっくり来て俺と智輝は自然と微笑んでいた 「路。智輝。お前たちはこれまで色々ありすぎたね。でもさ。これだけ悲しいことも辛いこともあったんだ。きっとこれからは楽しいことばかりだって俺は信じてる。お前らがこれから先もずーっと幸せに笑っていられること願ってるよ。大好きだよ。路。智」 「ありがとう…由。俺もお前が大好きだよ。」 「由斗がいなかったらって想像するのは怖い…いつも側にいてくれて…ありがと…大好き…」 「うわーっ!俺モテモテ?」 「由のばかぁ」 「なぁに?ヤキモチ?みゆちゃん」 「みゆちゃん言うな!」

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