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更紗の場合/12

「美芳。君はこの子らに可愛がって貰って。俺は…更紗ちゃんと…」 美芳が弱々しく光則さんを掴む 「やだ…光則さん…更紗に触らないで…俺だけを見て」 「可愛いこと言ってくれるね。仕方ないなぁ。じゃあ更紗ちゃんちょっと待ってて。そこ繋いでおいて。美芳の可愛い姿見せてあげるから」 「やめろっ…離せ…っ…」 「ごめんね。我慢してね」 力が入らないので抵抗はできない。 されるがまま天井からぶら下がっているロープに繋がれた 「うん。綺麗だ…赤い縄がよく似合うね」 光則さんと他の男たちはもう一度美芳を堪能し始めた。 泣き狂う美芳は驚くほど綺麗で薬に浮かされた俺自身もすぐに立ち上がる。 見ているだけで何度もいってしまうのは腕に縄が食い込んでるから。 腕を縛られるだけでもイケる体にしたのは他でもない光則さんだ 「ふふっ…美芳をみていっちゃった?体はちゃんと覚えてるんだね。」 「早く…早く美芳を離してあげて…」 「いやっ!!光則さん!更紗には…触らないで!」 「ふふっ…可愛いね…美芳が気を失うまでは更紗ちゃんには手を出さないであげる」 涙が止まらないのは何でだろう… 美芳が俺じゃなく…光則さんを見てることが悲しいのかな… でも…美芳は…おそらく…俺を守ろうと自ら体を差し出してるんだ… 美芳の悲しげな表情…必死な表情は…多分俺に向けたもの… 自分の痴態を俺に晒していることよりも、俺が光則さんに抱かれることを恐れてる… 「ばか…美芳…俺は…俺なんか…どうなったっていいのに…美芳が…解放されることの方が嬉しいのに…」 そんな呟きは美芳の声に掻き消される 「美芳…もういいよ…もう…休んで…」 美芳は変わらずボロボロと涙を溢している。 俺が来て随分とたった。何度目かの絶頂にとうとう美芳は意識を手放した。 「美芳…」 「お待たせ…更紗ちゃん」 「待たせ過ぎです…体が疼いて仕方なかった」 俺は俺の意思を消す。これから抱かれるのは俺じゃない。 俺じゃない誰かだ…だから苦しくない…辛くない… 夜が明けるまでどんなに意識を手放そうとしても何度も目覚めさせられ散々抱かれた。 「やっぱり更紗ちゃんは最高だね…君に敵うものは居ないよ…」 「嬉しい…光則さん…これからは…俺を抱いて?美芳なんて抱かないでよ。ね?」 美芳を解放して… 「いいよ。更紗ちゃんが帰ってくるなら美芳はいらないから」 「ふふっ…ありがと…」

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