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更紗の場合/15

その日の光則さんはイライラしていた… 何かあったらしいけどそれを聞く気にはなれなかった。 こんな日は…死んでしまうんじゃないかって思うほど手酷い仕打ちに合う… 「更紗…」 「はい…」 「美芳の臭いがする…美芳に近付いたね?」 「同じ部屋だしトイレとか行くときには近くなっちゃう。仕方ないでしょ?」 「ほぉ…それだけでこんなに匂いがつくって言い張るのかい?」 あんたは…犬なのか?確かにいつもより美芳の近くにいた。だって苦しそうだったしキスしたかったし… 「そうだ…」 最後まで言い切る前に拳が腹を抉るように放たれた 「っかっ…はっ…みっつ…のりさっ…ん…」 「お前らは止めなかったのか?」 男たちがびくりと震える 「お前らは止めなかったのか?と聞いている!」 「違う…俺が勝手に美芳に近づいた。二人が食事してるときにね」 食事の時は一時間ほど部屋からは男たちが出る。 精力を補うため必ず食事とサプリを飲まないとならないから。 「光則さん今日は俺の縄を解いてくれてたでしょ?だから…光則さんいなくて体が疼いて俺が無理矢理美芳に迫ったっ…ぐっ…」 「あれだけ言い聞かせていただろ?言い付けを守らない子にはお仕置きが必要だね…おい。お前ら」 「はい。」 「ナイフと椅子こっちに持って来い」 「ナイフ…ですか?」 「何?俺に口答えするのか?お前の家族がどうなってもいいんだな?」 大丈夫だよという思いを込めて視線を送る。揺れる眼差しは何を思うの? 俺は大丈夫だよ…だから言う通りにして…こうなったら誰も止められないんだから… 「…っ…わかりました」 良かった…言うこと聞いてくれた… 運ばれてきた椅子は手足をガッチリと拘束し逃れられないもの。 その中央には太くて長いバイブが仕込んである。 それに座れば必然的に後孔にそれが深く刺さり大きな快楽を逃すことも出来ないまま強制的に犯されるもの… 俺はこの椅子が大嫌いだ…。 「お前の大好きな椅子で可愛がってあげる」 大人しくそれに従う。 「っ…あっ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「いい声だ…スイッチ入れろ。そうだな…始めからMAXで」 「っ…はい…」 泣きそうになりながらそのリモコンを操作する心優しい人…ごめんね…耐えて…

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