幸い佐知くんは一命を取り留め彼氏だと言っていた彼は連れていかれた 「いやっ！！さっちゃんと一緒にいる！！」 そんな叫びは受け入れられるはずはなかった 「更紗…よく頑張ったな…」 「…」 「更紗？」 「…」 無言で涙を流す俺の様子に困った賢人はいつかのように抱き締めてくれた 「更紗。何があったか頑張って話せる？」 「…」 無言で首を降る 「…更紗…？お前もしかして声が出ないのか？」 それに静かに頷いた… 「何で…何があった？」 俺から何も話したくない…首を横に振り賢人の腕から逃れる 「更紗…」 もう…誰も俺に関わらないで…