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律の場合/2

「京…」 「来るな…来ないでくれ…」 京は俺が見えていない。琉輝さんに受けたあまりにも大きい衝撃で周りを見ることを拒否した… 「律だよ。京」 何度も語りかけるけど京は布団から出てこない… あの人に逆らってはならない… 電話が再度けたたましく鳴る 『もしもし。律くん?』 「琉輝さん…」 『今すぐ出ておいで』 「わかりました…どこへいけばいいですか?」 眠った京を置いて言われた場所へ向かう。 「いらっしゃい。律くん」 「こんにちは」 「今日はねぇビジネスの話がしたくて来てもらったの。君のブランドageとね提携を結べないかな?」 「うちと?」 僕は文房具メーカーを経営している その他にも関連グッズ等もある たまたま自分が使い勝手がいいように開発した物が評判を呼び気づけば会社ができ大きくなっていた 「うん。悪いようにはしないけど?」 「琉輝さん。うちは何処とも提携は結びません。そのスタイルは変えるつもりはありません ただしこっちの条件をのんでいただけるのであればうちの代表作を譲渡します。悪い話ではないと思いますが?」 「条件?」 「今後一切京には関わらないで貰えますか?もう随分とうちひしがれて智輝に戻るなんてアホな考え起こすわけないので。京にはもう関わらないで頂きたい」 「律くんは本当に好きなんだね。京くんのこと」 「えぇ。大切な幼馴染みですからね」 「そうだねぇ。いいよ。もう2度と関わらない。誓約書を書こう」 目の前で書いてもらった誓約書を持ちその場を後にしようとする 「ねぇ。律くん。これから俺に付き合って」 「いいですよ。どこへ行きますか?ホテル?」 京がこれ以上傷付かないのならば俺はどうなってもいい。でも会社は明け渡さない… 社員は真面目でよく働く人ばかりだ。この人のいいなりになったら路頭に迷う人が出てくるから。 絶対に屈しない…

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