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律の場合/7
佐藤side
「佐藤。亜咲がここへ来る。」
「亜咲斗さんですね」
「あぁ。買ったやつがここにくれるってさ。亜咲はどんなプレイもいける。お前調教しろ」
「私が?」
「あぁ。あいつは俺に惚れてる。俺がやると後々面倒なことになる。頼んだぞ」
「はい」
亜咲斗さんとは面識がある。あの制裁の日に一番始めに琉輝様に体を開いた人だった。
第一印象は…狂喜…どうみても喜んでいるがどこか狂ってる。
何かが壊れてる人だと思った。ただその姿は美しく不思議な魅力を醸し出していた。
その後亜咲斗さんから呼び出された智輝さまの恋人たちが次々に汚されていった
私はただそれを見ていた。
智輝さまの恋人たちは皆美しい人ばかりでどんな姿もただひたすらに綺麗で…
憎かった…私はこんなにも醜いのにこんなにも美しい人たちが揃いも揃って美しく気高い智輝さまと琉輝様に愛されている。
神様は不公平で皆平等なんて嘘ばかりだ
深雪さまの美しさは別格…深雪さまを非常に気に入った琉輝様は普段はお連れしない店のVIPルームへ深雪さまを連れてきた。
なかなか声をあげない深雪さまに痺れを切らした琉輝様は私に指示をだし店でも一番効力のある媚薬を使用した。
先程よりさらに乱れ狂い啼く深雪さまは憎さを越え、ただただ魅了された。
この人は美しすぎる…
「佐藤。お前も味見してみる?深雪ちゃん美味しいよぉ」
こういうことはよくあるのだが躊躇した。
美しすぎる深雪さまに私が触れてもいいものかと戸惑ったから。
「佐藤。おいで」
でも琉輝さんの指示は絶対。深雪さまの甘い体を堪能した。
これまで経験したことのないような快楽に溺れてしまいそうだった。
その後も深雪さまと律さまはよく琉輝さまに呼び出され姿を見ていたけれど他の人はあの日以来呼ばれていない。
本当にただただ智輝さまと別れさせるためだけにあの日皆辱しめを受けたのだと悟る。
…琉輝さまは人でない…きっとそう…
亜咲斗さんを散々利用し簡単に捨て…売り飛ばす…
私もいつかそうなってしまうのではないかと思うと恐怖で体が震える。
琉輝さまに、捨てられ世に出たら私は…
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