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律の場合/15

それから数週間入院して退院した頃。俺たちをこうした相手が逮捕された。 それと同時に向こうの会社の黒い部分が多く取り上げられそのまま会社はなくなった。 「向こうの社員…正社員からパート…清掃員…あそこで働いていた何も無関係な人たちを全てこちらで受け入れて。今すぐ体制を整えて。」 部下たちに伝える。強制ではない。あとは相手がどうするか あの会社はアイデアが斬新で面白い会社だった。 うちのスタイリッシュさと向こうのアイデアが融合すればもっと面白いものができると確信していた 前社長とは気があってよく食事も一緒にしていて情報交換するのが楽しかった。それが急逝してしまい新社長となってから急激に業績が下がっていっていた。 それは社長の傲慢さのせいだ 得た地位をおかしな方へ使い始めていたから傾いていきそして今回のことに至ったようだった。 「新たな場所で不安な部分も多くあると思いますがよろしくお願いします。私みたいな若輩者が上に立つことも不安の1つでしょう。しかしあなた方のアイデアは素晴らしい。私も多く学ばせていただければと…そう思っております。どうか一緒に走って頂きたい。何かあればいつでもどんな些細なことでもいい。教えてください。よろしくお願い致します」 結局すべての人が来てくれたことに安堵した。 きっともっとよくなっていく… その想像は当たっていた。 数年後…会社は世界でもトップクラスの会社になっていった。 そうして、落ち着いた頃…ミッチーが目を覚ました

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