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空雅の場合/9
「空ちゃんが相手してくれるならねぇ」
僕の好きな笑顔で八尋さんが答えた。でもね…
「僕のことわかってるでしょ?連続で同じ人とは寝ない」
「知ってる。他に捕まらなかったら俺で諦めてぇ」
「ふふっ。ありがと。送ってくれて。じゃあ。出張気を付けてね」
「わかったぁ」
この人のこの笑顔が心臓に悪い…
「智輝…」
この気持ちはもう届かないことも智輝がこちらに向くことがないことも嫌と言うほどわかってるのに…
「もう…諦められたって…思ってたはずなのにね…」
その日は誰とも寝なかった。お陰で眠ることができず朝を迎えてしまう…
「もしもし」
『おはよ。あれ?寝てない?声が枯れちゃってる』
「誰も捕まんなかったからこれから来てよ。八尋さん」
『わかった。すぐに行くね』
八尋さんはすぐに来てくれた
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