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空雅の場合/13

「いらっしゃい。空雅」 「智輝。みっちーは?」 「うん。相変わらずだよ」 「そう…ねぇ…智輝…紹介したい人がいるの」 「うん。」 「こんにちは。あなたが…智輝くん…。清澄八尋です」 「お久しぶりです。清澄さん。先日はどうも」 「知り合い?」 「うん。つい先日提携を結んだんだ」 「まさかあなたが空雅の話してくれる智輝くんだとは思いませんでした」 「智輝。八尋さんね俺の新しい恋人だよ」 「そう!よかったね!清澄さんはとても誠実で優しい人だ!素敵な人で安心した」 「うん…」 智輝の笑顔を久しぶりに見た… 「え?空雅?どしたの?泣いて…」 「…俺外に出てるね。智輝くんとしっかり話してね」 そういうと八尋さんは席を外した。本当の僕の思いを知っているからだろう… 「空雅の泣いてるとこ久しぶりに見たよ…ほら…おいで」 智輝は自然に僕を抱き締めた 「空雅…沢山迷惑かけてごめんね。心配させてごめんね…傷つけてごめんね…気持ちに答えてあげられなくてごめんね…」 「気付いてたの?僕がまだ智輝のこと…」 「何となくね…でも路夏のことがあって何も言えなかったんでしょ?」 「…あの日…僕は琉輝さんを選んだって…別れを…」 「うん…」 「あれは…智輝は信じられないかもしれないけど…琉輝さんに…脅されたから…」 あのときの経緯を話したところで今さら何もならないのはわかってた…でも僕の中に燻るのはその辺りのことだと思うから…

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