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空雅の場合/42
八尋side
「でも空ちゃん、家はあの路線じゃないでしょ?どこか行くところじゃなかったの?」
聞きたくないのに勝手に言葉がこぼれた
「うん。セフレんとこ。」
…やっぱり…そうだよね…俺じゃない誰かと過ごしたかったんだよね…ごめん…
俺のこの思いがばれないように…どうにか…しないと…
「…っ…あ…そっか…心配してるんじゃない?連絡…しなくていいの?」
自分でも動揺してるのがわかってしまう…ダメだ…気付かれたらダメな思いなのに…
「心配はしてないと思うけど…連絡はしてみる」
「ほら。そこに空ちゃんの持ち物あるから…じゃあ俺は仕事に戻るね。無理しちゃだめだよ」
「うん。じゃあね。ありがとう」
同じ空間にいるのが耐えられなくて部屋を後にし仕事へ戻った…俺の中は真っ黒な雲に覆われてどしゃ降りの雨が降っているようなそんな重たい気持ちだった…
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