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空雅の場合/45
これまで紫水の家に来たら早急に抱かれていたから何となく不思議な感じ。
そういえばゆっくり家の中見渡すこともなかった。
リビングと寝室しか入ったことないし寝室では意識が飛ぶまでやるからちゃんと覚えてない。
「落ち着かない?」
「こうやってセックスしないことなかったから他の部屋もみてみたいなぁって。だめ?」
「別に構わないよ。面白いもんはないけど」
部屋は寝室以外に3部屋。
「こっちが書斎。仕事もここでやってることが多いかな」
「すごーい」
「本読んだりする?」
「うん。そこそこね。詳しくはないけど」
棚にはびっしりと洋書が並んでた
「これ全部読んだの?」
「読んだよ。どれも何度か読んでる」
「紫水って…何者?」
「何それ!あははっ!俺の両親世界各国回ってた人。普通の会社員だよ」
「何か国語はなせるの?」
「ん~…10?だったかな」
「すごいねぇ。僕は英語くらい」
「それで十分だよ。あんまり使わないし。よしっ。んなら次の部屋」
とても意外だ。見た目があれだからそこまでとは思ってなくて恐らく僕なんか足元にも及ばないほど博識なはずだ。だって並んでいた本たちは難しそうなものばかりだったから
「ここはゲストルームね。ほとんど使ってない。昔は悪友達が来てたんだけど今それぞれ落ち着いたからね。たまに両親が来るとき泊まるくらいかな。今もあの人たちは向こうにいるし」
きれいに整頓された部屋にセミダブルのベッドが2台置いてあった。そこにテーブルと二脚の椅子。
奥にシャワールームとトイレが完備してあった
「んで次は…」
「わぁ…」
そこにはグランドピアノが鎮座していた。よく手入れをされていて普段もきっとさわっているのだろう
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