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空雅の場合/49
紫水の家に戻ってきてキッチンに立つ。
ここで作るのは久しぶりだった。
初めての時はほとんど調理器具もなくて冷蔵庫の中も飲み物ばかりで調味料もなかった。
「何か出会った頃からすれば生活感増したよね。自分でも作るようになったでしょ?」
「空雅食事に関しては怖いからねぇ。簡単なものしか作れないけど頑張ってる」
「紫水は器用だからなんでも出来ちゃうでしょ」
「でもさぁやっぱり空雅の飯が一番うまい」
「あははっ。ありがと」
「手伝う?」
「ん~…平気。待ってて」
「はぁい」
そういいソファーへ向かうと思ったのだけれど何故か僕の腰を抱いてきた
「ちょーっとーどうしたの?」
「ん?作り方覚えて作る。見てていい?」
「わかった。火を使うときは離してね」
「はーい」
たまに僕にキスしながら大人しく作り方を見ていた紫水。
本当にどうしちゃったんだろ?こんなに甘い紫水は初めて過ぎてどうしたらいいのかわからない。
「できた。運んでくれる」
「はぁい」
もう一度僕にキスをして運んでくれる。何か変な感じ
「いただきまぁす」
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