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空雅の場合/50
紫水はここが自宅だとすっかり忘れそうになるくらい美しい所作で食事をする。
チャラくなければ完璧な男。誰もが欲しがる人に違いない
「美味しいね」
ニコニコと笑みを浮かべながら美味しそうに食べてくれる。
「紫水さぁ」
「んん?」
「残念なイケメンだよね」
「ええ?イケメンって思ってくれてたのぉ?嬉しい」
「そういうとこ残念だよね」
「そう?ありがとう?」
「変なの」
いつの間にか皿は空っぽになっていて片付けをしてくれた。
「空雅。お風呂先使う?」
「いいよ。先に家主が入りなよ」
「んならいってくんねぇ」
何だか今日は疲れた…眠れるといいのだけれど…
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