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空雅の場合/54
「もう平気?」
「ありがとう。紫水」
「眠れそうか?お前やんないと眠れなかっただろ?」
「わかんない、がんばる」
「ははっ!がんばることでもねぇけどな。よいしょ」
「ちょーっと!だから急に抱き上げないでって」
「今日はお姫様だからねぇ。ほら。暴れんな」
大人しく運ばれてベッドへ入る
きゅっと抱き締めて髪にキスを落とす紫水を見上げる
「寝れそ?」
「んー?どうかな?」
「なら良くしてやるよ…」
「え?」
そっと横たえた僕の服を紫水は器用に脱がして触ってくる
「ヤる?」
「やんねぇ。でもお前を良くしてやるよ。怖くなったら言え。わかった?」
「うん」
紫水はいつもとは大きく違いとても優しく触ってくれる。いつもならならしもせず突っ込んでくるのにいつもそんなことしてるなんて思えないくらい繊細でゆっくりとした動き
「ふふ…お前のそんな顔初めてみたな」
「ん…んっ…だってェ…っ…いつもこんな事してくんないじゃん…あ…」
「そうだな。悪かった。そんな可愛い顔見れるなら優しくしておけば良かった…」
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