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空雅の場合/64

その後は簡単だった。 オーナーが萌葱に連絡を取り僕の身請け金の入金確認が取れ指定の部屋で待つ。この部屋は僕の身請けと共に萌葱の所有物となる。 買ったキャストの家にするも良し、外の人に売るも良し、倉庫に使うも良し。何をしてもいいのだ。 暫くしてインターフォンが鳴る 「はぁい」 扉を開くと萌葱のドアップ。立て続けにキスをされた 「え?」 「空雅…」 まさかのことが起こって驚いてしまう 「もう…空雅は俺のもの…」 「萌葱?」 そのまま抱き抱えられ寝室へ運ばれベッドへ縫い付けられた 「抱いてもいい?」 身請け人の言う通りにするしかないので頷く。 「ずっと…ずっと空雅のこと考えてた…」 「え?あれから…一度も来てくれなかったからもう…来ないのかと思ってた…」 「あれからずっと仕事忙しくて会いに来れなかったんだ。長編映画録ってたからこっちにいなかった」 「そうだったんだ。一度シて何か違ったんだって思ってた」 「ううん。そうじゃないよ。昨日さ…お前が他の男といるとこみて…自分の気持ちに気が付いた…空雅が好き…俺だけを見て…お願い…離れないで…」

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