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空雅の場合/83

八尋side 今日の相手は今一だったな… 鳴き声は可愛くないし… ここ最近こんなことばっかりしてる。 相手が泣こうが喚こうが俺は己の欲を放つため誰彼問わず手を出した。幸いそんな酷い抱き方をしても向こうから声をかけてきてくれる。 空ちゃんと会う前なら相手のことをそれなりに大切に抱いていたはず… 空ちゃんがいなくなって約一年…俺の中にはぽっかりと大きい穴が空いたままで埋まっていない。 特別は要らないと言い続けていた空ちゃん…裏切られた。 空ちゃんが悪い訳じゃないのにそう思わないと苦しすぎて息ができない。 誰も…誰も…俺の穴を埋めてはくれない… 空ちゃんの幸せを願っていたはずなのに今は不幸になればいいって思ったりする自分が怖い 「やっちゃん!!いい加減にしなよ!!」 ある日そんな俺を見かねたみやが俺の家にやって来た。俺の隣には昨日相手した男がまだ眠っていた。 「うるさいよ。みや」 「ねぇ!そんなことやって誰が幸せになれるの?」 「…清さん?…」 さっきまで寝てた相手がみやの金切り声に目を開けた 「いつまで寝てんの?帰ってくんない?」 「そんな…俺…」 「帰って。もう用はないから」 男は泣きながら帰っていった その姿を見送るでもなく俺は裸のままベッドに腰かけていた 「やっちゃん!!いい加減目を覚まして!」 「お前に言われる筋合いはない」 「何言ってんの!?友達でしょ!心配するよ!!」 「じゃあみやが相手してくれんの?」 「何言ってるの?」 俺のことを心配して来てくれたみやを押し倒す。華奢なみやはどうすることもできずにジタバタともがくだけ 「ほら。俺を満足させてよ」 「やめて!!やっちゃん!!」 「お前も捨てられればいい!!」 「やっちゃん!!やだ!!いやぁ!!」 とうとう無理矢理にみやを犯してしまった。泣きわめくみやが堪らなく綺麗だった 飽きるまでみやを堪能した。久しぶりに満たされた気がしたけど同時に失う感覚もした 「やっちゃん…やっちゃん…やだ…」 「へぇ。その割にはちゃんと反応してたじゃん」 みやの体は自分の出したもので汚れていた 再度みやをベッドに縫い付け唇を奪う。 「った…何すんだよ!」 みやに噛まれてしまったことに驚いて思わず頬を殴った 「もう…やめて…」 「うるさい」 「やっちゃん…何で…」 「うるさい!」 もう一度みやを殴り付け近くに落ちていたネクタイでみやの腕を縛りベッドヘッドへくくりつけた 「やめて!いや!!」 両手の自由を奪ってもう一度攻めたてる 快楽に従順なみや。嫌がりながらも反応していた。 「ふふ…みーや…反応してるよ?こういうの好きだったんだねぇ。」 「やっちゃん…やだよぉ…」 そのときインターフォンがなった。 「ちっ…誰だよ…こんな時間に…」 無視しようと思ったけれどしつこくなり続けるから仕方なく下だけはいて出た 『おい!!八尋』 「なぁんだ!君矢じゃん!!」 みやの交際相手である君矢だった。汚れているみやを見せてやるため鍵を開け中に招き入れた。 「みや借りてるよぉ。かなり名器だね!」 もう一度みやを組み敷いてさっきの続きをしようと下を脱ぐ。汚されたみやを見て君矢が顔色を変えた 「八尋!!貴様!!」 思い切り殴られた。君矢はボクシングを過去にしていたので相変わらず拳は重い。一瞬意識が飛びそうになった 「何で!何で!美也を!!」 「うるさいなぁ…もう…俺のとこにみやを一人で寄越すのが悪いんでしょ?それよりさぁあまだ終わってないの。邪魔しないでよ」 そのあとはめちゃめちゃに殴られた。いつの間にか意識を失って目が覚めた頃にはみやの姿も君矢の姿もなかった。 「あのまま殺してくれたら良かったのに…」 ずっと…どんなときも側にいてくれた親友たちを一気に失った 「ふ…笑える…」 自分がとても滑稽だった。

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