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空雅の場合/92
ねぇ。みっちー。君の気持ちが今何処にあるのかは僕にはわからないけれどできれば君の隣には智輝がいて欲しい…
唯一…僕の負けだと…敵わないと思った相手は他でもない君だから
だから君と智輝がこれから先もずっと隣に並んでいられるように僕は願ってます
「パートナー?」
「あ!そうなの。本物のパートナーになったんだよ!」
「よかったね!空雅。おめでとう。もう一人で頑張りすぎたらだめだよ!ちゃんと清澄さんと一緒に…ね?」
「うん!ありがとう。経緯は…また話すね。じゃあみっちー辛いだろうから僕たちは行くね!また来るよ。みっちー。次はちゃんと声を聞かせて?」
頷いたのを確認して八尋さんと手を繋いで病室を後にした。
これで…やっと…智輝も…
「八尋さん」
「ん?」
「僕もあなたと一生一緒に隣で笑っていたいな」
「ふふ…プロポーズみたい。にやけちゃう」
「そうだよ。プロポーズ」
「ええっ!?」
「いや?」
「嫌なわけないでしょ!!俺からも言わせてよ!!空ちゃん…俺と生きてください」
「はい」
とてもとても長い間待たせてしまった…僕だけを思ってくれた愛しい彼…もう悲しませたりしないから…
固く繋いだこの手をもう二度と離したりしない…だから…一緒に生きて下さい。愛してます
fin.
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