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深雪の場合/3

目を開ければまた冷たい檻の中… 「おはよう。深雪。今日は三徳さんだよ」 「三徳さんですね。わかりました」 「今日はこれ着ていって。先方からの指示」 「はい。」 手渡されたのは真っ白なただの布 三徳さんは民族研究をしている人だからたまに民族衣装で来るよう指示が入る。 図らずも様々なものを自ら着用することが容易になっていた。 「こんばんは。三徳さん」 「おかえり。深雪。おいで。」 呼ばれてソファーに腰かけている三徳さんの膝に乗る 「また痩せたかい?」 「さあ?どうでしょう?」 「…深雪。あの話は考えてくれた?」 「…すいません。僕には決めることはできません」 「…そうか…食事は採った?」 「実はさっきまで眠ってて…」 「じゃあ。ルームサービスを頼もう」 「いえ。結構です」 「私もまだだから付き合ってくれ。」 「わかりました」 しばらくして運ばれてきた食事は色とりどりで美しかった 「深雪」 「はい。」 子供に食事を与えるように三徳さんは僕に食事を採らせた 「深雪。君の一存では決められない。そうだったね?」 「はい。」 「では彼が了承すれば私と来てくれるのかい?」 「そうですね」 「うん…では…下城くん」 「はい」 扉が開き入ってきたのはさっき別れたばかりの叔父だった 「深雪連れていってもいいかい?」 「…いいえ。」 「ではどうすれば深雪を私にくれる?」 「深雪は俺の大切な子です。誰にも渡す気はありません…」 「…本当かい?」 「はい」 「それは困ったね…やっと君の探していた子が見つかったと言うのに」 「え?」 僕には全くわからない会話が繰り広げられていた 「…」

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