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深雪の場合/15

由斗side 花屋に行った日から深雪の笑顔が増えた。見覚えのある可愛らしい笑顔が。 深雪が庭に出ると実は遠巻きに見てる輩がいることに深雪は気付いてない。そいつらを牽制するのは結構骨が折れるんだ。 絶対に一人になんてしない。今一人にしてもし何かあったら…そう思うと恐怖で震える。 「ゆう。もう僕大丈夫だよ」 最近はそう言って職場に行かせようとするから何とか誤魔化しながら過ごしてる。 「こんにちはー!!!」 「あ!!ジョンくんだ」 「うん」 ジョンは花屋の息子。あの日この花たちを進めてくれた彼。 彼に言われて花言葉調べてみたけどなんだかすごく照れ臭かった ジョンはすごく若く見えたけど実際は俺らと同い年だった。ある日庭に二人で出ていたら声をかけられたのだ 「あー!!天使のお兄さんたちだ!お家ここなの?」 「うん。」 「へへっ!お向かいさんだったんだね。僕んちそこだから」 指差した先には可愛らしい作りの家。 「隣の人は?」 ジョンの隣には背の高い男が立っていた。深雪が少しだけ俺の影に隠れるように下がる 「あ!あのねえ!僕の旦那さん!ウィリアムだよ。カッコいいでしょ!!」 俳優みたいな面立ちの彼。確かに綺麗な人。 「深雪?大丈夫だよ。ウィルは警察官なんだ!だから安心して!君たちのことちゃんと守って見せるから。ね?」 「…ありが…と」 それから人に慣れる訓練もかねて週に一度家に呼んでパーティーみたいなことをする仲になった 2人には深雪も警戒心は無いようだ 「由斗少しいいか?」 「ん?」 ウィルに呼ばれて話す 「あのな…。」 ウィルが不穏なことを伝えてきたため警戒心がよりいっそう強まる。 「絶対に深雪から離れないで。」 「わかった」 「俺もできる限りのことはするから」 「…ありがと」

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