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深雪の場合/23
「何もされてないんだね」
『うん。大丈夫。ごめんね…心配かけて…俺が帰るまで二人のところにいて。』
「わかった。」
『また連絡するから』
「うん…ありがとう」
ウィルから掛かってきた電話を逸る気持ちを押さえて出た。そしてゆうと話したけどまだ大事にはなっていないみたい…それ故うまく帰れそうもないみたい…
『深雪…最悪こいつと関係持っちゃうかも…』
「そうかもしれないね」
『…ごめん…』
悲しそうに苦しそうに呟くゆうの顔が浮かんで視界が滲む…
「ううん」
『深雪…会いたい…』
「僕も会いたいよ…ゆう…」
『…ごめんね…側にいられなくて…』
「ゆう…」
『ごめん…あいつ戻ってきたっぽい…またね』
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