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深雪の場合/33
「ゆう」
「なぁに?」
「良かったね。智輝もみっちーも」
「うん。二人に負けないくらい幸せになろうね」
「うん!」
そう言って手を繋いで幸せに浸ってた…それを邪魔するように声が響く…
「深雪!」
突然呼ばれた覚えのある声に体が震える。
一瞬で幸せの欠片が崩れ落ちていくような気がした…どうして…やはり幸せになってはいけないの?…
もう平気だって思ってた…次会ってもきっと大丈夫だって…でも…
「深雪!」
でも…呼ばれたら逆らえない…まだ捕らえられたままなんて気がついていなかった
「…はい」
顔をあげると叔父がいた…どうして…
やだ…また連れ戻されてしまうの?…
「深雪…やっと見つけた…」
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