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第40話 ハグの効能

 ヒナさんのくれたイラストはめちゃくちゃカッコよくて、あとで額買わなくちゃって思った。オリキャラで名前ないらしいんだけど、イケメンだし、唇がセクシーでさ。最高なんだ。  ありがたくその絵をちょうだいしてから、用意しておいた晩飯を食べてもらった。大好評だったことに飛び上がるほど嬉しくなった。たいしたことはしてないけど、冷しゃぶサラダのタレ、自分で作った香味ダレを好んでもらえてガッツポーズしたくなるくらい。  そんで、夕飯食べ終わって、シャワーで一日の疲れ流した後は……ほら、ね? そのつまりは。 「あぁっ、穂高ぁ」  ハグって、何秒かすると、癒しの効果があるんだって。疲れがなくなったり、イライラが消えたり、とにかく悪いとこがひとつもなかった気がする。良い事ばっかだった気がする。  何秒し続けると効果が発揮されるのか、その肝心な時間を忘れちゃったけど。 「ぁっ……ンっ、穂高っ」 「っ、すげ、きつ」  けど、わからないなら。ずっとしてたらいいじゃんって思った。だから――。 「あ、ああああああっ」 「っ」  だから、たくさんこうして抱き締めてたらいいじゃんって。 「あっ……ン、イっちゃった」 「祐真」 「ン、んっ……ン、くっ……ン」  ぎゅっと抱きついて、挿れられただけでイってうねる体内にいる穂高のことも抱き締める。きゅんって、しがみついて、その形に隙間なくくっついて、そんで。 「ん、ふっ……ぁ、ん、穂高の、大き、いっ」  キスしながらのこれ、ダメなんだ。気持ち良すぎて切なくなる。中をくちゅくちゅ音を立てながら行き来されて、どうにかなっちゃいそうに感じて。 「んっ……っ」  唇が離れた瞬間、繋がりが残る唾液がやらしくてさ。もっとやらしいことがしたくなる。 「仕方、ねぇ、だろっ」 「ぁっんっ……あぁっ」 「祐真のベッドでセックスしてる、んだから」 「んっ、やぁぁっン」  中がきゅうぅぅって、また穂高にしがみ付いた。腕も穂高のことを捕まえて、お尻んとこでも掴まって。そして中をいっぱい擦られながら、乳首を濡らされて、もう、またイっちゃいそうになる。 「あンっ」  クンって奥を突かれて、甘ったるい声が無意識に零れる。 「いつも祐真が寝てるベッドで」 「あ、あぁぁっ」  俺が潰れちゃわないようにって、ベッドについた腕すら愛しいから、深くまで来て、そこから突き上げてくる荒々しい腰付きに合わせて、自分からもねだって、腰をくねらせて。 「あっ、あ……ン、穂高っ」 「……」  目が合ったら途端に恥ずかしくなった。だって、今、穂高の動きに合わせて一生懸命しがみ付きながら、背中反らせて、自分から好きなとこに擦り付けてたんだ。お尻で感じるところを自分で穂高のペニスで突かれたくて、腰揺らしてた。そんなところを見られて、しかも微笑まれて、一気に気恥ずかしさで蒸発しそうになった。 「な、なんですかっ」 「……可愛いなって思っただけ」  可愛くなんて、ない。 「気持ちイイ? 祐真」 「っ、ンっ……」 「もっと、奥んとこ」 「あっ!」  グリッと抉るように中を穂高の先のとこが突いて抉じ開けた。 「祐真のすげぇ、感じるとこ、ここ」 「あ、やっ……ンっ」  腰を掴まれて、グンって突かれたら、背中が弓なりにしなる。 「そんで、ここを、こうして」 「やっ、ぁっ、あああっ」  ゾクゾクゥって、すごい大きくて気持ちイイのが来て。たまらなくなる。中にある硬くて熱い穂高のことがすごく恋しくて。どうしようこれ。 「あっ……ぁ、ン」  自分のペニスがじんわり、また濡れた。 「穂高」 「?」  ゆっくり、深く、中の狭さを堪能するみたいな動きも好き。穂高の大きさがすごくよくわかって、気持ちイイ。 「穂高も、気持ちイイ?」 「……」 「あっ、ンっ……あっ、あああっ……ン、深っ」  激しく攻められるのも気持ちイイ。指じゃ届かない奥まで来て、そこから、抜けていなくなっちゃいそうなくらい浅いところまで出てって、そんで。 「あ、あああああっ!」  一気に貫かれると、先走りが止まらなくなっちゃうんだってば。 「あっ、あっ……ン、ぁっ、穂高ぁっ、ンっ」 「すげぇ……」 「?」  奥深くに穂高のが来てる。 「すげぇ、気持ちイイよ」 「……ぁ」 「好きだ」 「……」  なんか、その言葉だけでイっちゃいそうになる。 「あっ、ぁっ……っ」  腰を突き入れられながら、唇も開かされて、舌が入ってくる。俺は吐息も全部、穂高のことが欲しくてしがみついて、角度を変えて貪ってる。 「ほ、だか」 「?」 「も、俺、イっちゃいそう、だから、このまま、触らないで」 「?」 「俺の、触らなくてもイっちゃうとこ、見て、て」  きゅんってした。気持ちも、身体も、全部が恋して疼いてるからさ。 「このまま、穂高のだけで、気持ち、ンっ……良くなって、イくとこ、見て」 「……祐真」 「あっ……そこ、すごっ」  激しくして。そんで、穂高も俺の中で、今までで一番気持ち良くなって。ここ、でも、穂高のことハグ、してあげるから。 「あっ、ぁっ……」 「……ゅ……まっ」 「ぁ、ン」  さっき、穂高が、俺のベッドでセックスしてるの興奮してくれたけどさ。 「あっ……イくっ、穂高っ」 「祐真……っ」  俺も、だよ。 「ぁ、イっ……くっ、ぁ、あ、あああああ」 「っ」  俺も、いつも使ってるベッドで穂高とセックスできるの嬉しくて、興奮してる。っていうかさ、穂高がうちに来てくれるのが嬉しくて、ずっとワクワクしてたんだ。仕事が大変で、そんでヘトヘトで、でも、うちに来て、まず最初にホッとした顔をしてくれたのが嬉しかった。 「穂高……」  ハグって、癒し効果があるんだならさ。どんくらいしたらいいのか忘れちゃったけど、たくさんハグしてよう。 「ン、好き」  たくさん、一晩中だって、俺が穂高のこと抱き締めてやる。

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