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第6話 意地悪な彼。

水無月は恥ずかしさの余り目を瞑ったが、文月が自分の身体をジッと見つめているのを肌で感じ、その熱い視線に得も言われぬ感情が沸き起こり、水無月は目を開き文月の目を見つめ返すと、遂にその言葉を口にした。 「文月。俺に触れて…」 彼の潤んだ瞳の端に溜まっている涙を見て文月の獲物を狙うかの様な雄々しい表情が、僅かに引き締まり、眉がぴくりと動いた。 『此処じゃ駄目だ。』 「…えっ?」 文月は、水無月を抱き上げ寝室まで行き、彼をベッドの上に横たわらせると、自分も服を全て脱ぎ去り、彼の上に覆い被さった。 「ねえ…俺シャツ着たままだよ。」 そう言って水無月は、はだけたシャツを脱ぎ去ろうとしたが、彼の愛撫に遮られ、手に力が入らない。文月の舌が水無月の咥内に侵入したかと思うと奥深く迄突き入れ、彼の舌を犯すように舐めしだいた。水無月は我慢出来ず、文月の中心に触れようとしたが、彼の左手に遮られ、中指の先を口に咥えられ舌先でちろちろと舐め回された。 咥内で、「ぴちゃっちゅぶっ」と音をさせながら、もう片方の手は腹をなぞり徐々に下に降りて行き、既に限界までそそり勃った水無月の熱を優しく撫で上げた。 『…っああっ!』 文月が彼の先端から漏れ出る透明な液体を指の腹で擦る。水無月の下半身に一気に快感がかき集められ、透明な汁が湧き上がった。文月は空かさず手の平で彼の陰茎を包み込み、上下に扱きながら先端を指の腹で何度もノックした。「ちゅぷちゅぷっ」と音を立てて自分を求めている水無月の雄を見つめ、文月の欲望は、更に掻き立てられた。 「ふっ…文月…いやぁ…」 水無月は言葉とは裏腹に、彼にもっと触れて欲しくて、腰を浮かせくねらせる。 『水無月…』 「んふぅ…な、に…?」 『舐めて欲しい?』 「あっ…」 水無月の先走りを手の平に付け、滑りを良くする。彼の陰茎を扱きながら、もう一度尋ねた。 『舐めて欲しい?』 彼の手の動きと甘い言葉で水無月の羞恥心が崩去っていった。 「舐めて…入れて…文月が欲しい…」

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