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証明 3☆(side:佐藤くん)

「あの、斉藤先生、僕だけじゃなくて、先生も……」 「え?」 「夕べ先生は僕に『一緒に気持ちよくなろう』って言ったんです。  僕も、先生と一緒に気持ちよくなりたいって思います。  だから、一緒に気持ちよくなれるように、先生が夕べしようとしてたこと、僕にしてください」  恥ずかしいのを我慢しながら一所懸命そう言うと、斉藤先生はごくりと喉を鳴らした。 「……わかった。そうさせてもらう。  一緒に気持ちよくなろう」  先生のそのセリフは、夕べと同じものなのに、夕べは感じられなかった男らしい色気がにじみ出ていて、僕はドキッとしてしまう。  斉藤先生が自分のズボンを脱ぎ出したので、僕も置いていかれないように慌てて自分のズボンとパンツを脱ぐ。  そうして2人して下半身裸になってみると、斉藤先生のモノはすでに僕のモノ以上の臨戦態勢になっていた。 「大きい……」 「ありがとう」  思わずつぶやいた僕の言葉を、斉藤先生は照れもせずに受け止める。  そこに感じられるのは、大人の男の自信だ。 「おいで」 「はい」  斉藤先生にうながされて向かい合う形で寝転ぶと、先生にぐっと腰を引き寄せられた。  そうして触れ合った僕のモノと斉藤先生のモノを、ひとまとめにして握り込まれる。  あっ、一緒にって、そういう……。  一緒に気持ちよくなるって言うから、いよいよ『掘られる』のかなって思ったのに、先生がとったのは僕が思いもよらない方法だった。  でも確かにこれなら、先生のモノの固さも熱さも感じながら、一緒に気持ちよくなれる。 「…んぅ……あ、ぁ……はぁ…」  気持ち良すぎて僕はもう声を抑えることも出来ないけど、けど斉藤先生だって時々こらえきれないみたいに「くっ」とか声をもらしていて、その色っぽい声がまた、余計に僕を感じさせる。 「あ、も、だめ……イキそぅ……」  もうガマンできそうになくてそう訴えると、斉藤先生は手の動きを早め、僕のモノの先っぽの穴を親指でぐりぐりしてきた。 「イッていいよ。  俺の手で、イッて」  斉藤先生自身も感じているのがわかる声でそう言われ、思いっきりこすられて、ついに僕は声をあげてイッてしまった。  達した後の心地よい疲れに包まれている僕を、斉藤先生は優しく抱き寄せてくれた。  Tシャツの上から背中をなでてくれるその手が、温かくて優しくて気持ちがよくて、僕は疲れに身をゆだねるようにそのまま目を閉じて…………。

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