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結生の部屋に戻る。俺は、どんどん結生のことが、好きになっていて、二人で部屋に入るだけでも、くらくらしてしまった。こんなに、愛されたことが、初めてで。どうしたらいいのか、わからなかった。
「おいで」
「……うん」
結生が、へらっと笑いながら、ベッドに座って自分の膝を、叩く。俺は、恥ずかしいな、と思いながらも、結生の膝の上に、向かい合うようにして、座った。
「すっごい、顔真っ赤」
「だ、だって……」
「ドキドキしてる?」
「……悪い?」
「いや? 俺もすっげぇドキドキしてるし」
「ほんと?」
「涙に見つめられるだけで、かなり。ね、キス、しよ」
結生が、俺の手をとって、自らの左胸にいざなった。結生の言ったとおり、ものすごく、ドキドキと鼓動が高鳴っている。俺まで、釣られて更にドキドキとしてしまって、胸が苦しい。
どうしよう。好き。結生、好き。もっと、もっと、愛して欲しい。わがままな、そんな想いが、溢れてくる。助けて、大好き。
「んっ……」
唇を奪われて、キス。もう、何回もしているのに、やっぱりドキドキした。時間が、止まったのかと、勘違いするくらいに。
何度も、角度を変えて、キスをする。髪の毛をかき混ぜられると、頭が蕩けそうになる。気持ちよくて、幸せで、なみだが溢れてくる。
「……ふっ、……ん、ん……」
結生が、服の中に、手を差し入れてきた。背中に、それから臀部に触れてくる。背筋をつうっと撫であげて、臀部の肉を揉んできて。結生に触られている、そう思うとぞくぞくして、俺の体は揺れ始めた。
「涙、目……開けて」
「んっ……」
命じられて、目を開けて。そうすると濡れて歪んだ視界に、結生の、優しい瞳が、いっぱいに映った。ドキッ、として。そのまままたキスをして。至近距離で見つめ合いながら、お互いを、感じ合う。
「あっ、……は、ぁ、……」
びくんっ、びくんっ、と身体が震えた。秘部を、弄られたから。指の腹で、とんとん、と結生がいりぐちを叩いてくる。挿れられて掻き混ぜられたときのことを思い出して、なかがきゅんきゅんと、疼いた、みたい。はやく、挿れて欲しいって。俺の心が、叫ぶ。結生に、内側に、はいってきてほしい。
挿れて。結生、挿れて、お願い。
「はっ……ぁああっ、……あっ!」
心の中で、懇願して、懇願して……挿れて挿れてとおねだりしていると、つぷぷ、と指がなかにはいってきた。その瞬間、俺の全身が、歓びに震えて、イッてしまった。下半身が、ぎゅっと強張って、お腹がヒクヒクする。きっと、なかも締まったから、結生も俺がイったことに気付いたんだと思う。優しげな瞳が、ほんのりと、嬉しそうに、細められた。
「イッた?」
「……言わせ、るな」
「へへ、イッた、よね?」
「んゃっ……! あっ、やっ、だめっ、そこ……イッた、……イッた、から……!」
「ん、可愛い」
「やぁー……だめぇ、……だめ、……ゆき、……あぁー……」
恥ずかしい。指を、挿れられた瞬間に、イッたなんて。だから、否定したかったのに。結生は、どんどん俺を、責めてくる。俺の好きな、奥の方を、ぐちゅぐちゅに掻き回してくる。
声が、いっぱい出てしまうから、今こそ、キスで唇を、塞いで欲しいのに。結生は、俺が喘いでいるときに限って、キスをしてこない。いやらしい声をあげる俺を見て、嬉しそうに、愛おしげに微笑んで、俺を見つめてくる。
「ほら、もっと気持ち良くしてあげるから……」
「あぁー……い、く……だめ、……いくっ……」
もう一度、俺は、イッた。泣き声みたいな声をあげて、びくんびくんとイッてしまった。
結生が、そんな俺をみて、にこ、と笑う。労うように、キスをしたかと思うと、引き倒してくる。そして、服を脱がされて、裸にされてしまった。今の、身体を見られるのは、恥ずかしい。いやらしい、身体になっていると思うから。びくびくしてしまって、身体がくねくねとしてしまうし、乳首も、それも、勃っているし。恥ずかしい。
「いっぱい触ってやるから」
「あっ……ふぁ、あぁあ……」
指に、ローションをつけて、なかに挿れる指の本数を、増やしてきた。三本、挿れられて、俺はなかが、ぱんぱんになったような感じがして、また、イッた。自分のなかが、結生で満たされていくのが、幸せで、幸せで、イッてしまう。
さらに、結生は乳首を、吸ってきた。もう片方は、指でこりこりもしてきて、身体が、仰け反ってしまう。
「あっ、ぁう、やっ……ひぁ、吸わない、で……だめっ……」
「びんかん。可愛い」
「ひっ、ひぁっ……やだっ、いっ、イッちゃ、……やっ、……」
胸を、弄られながら。三本の指を、出し入れされた。ぐっちゅぐっちゅという、やらしい音と一緒に、なかが揺さぶられるような感覚が、迫ってくる。俺は、声を抑えるのに必死で、何もできなかった。口を押さえながら、何回もイって、もがくだけ。
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