91 / 250
8
今日は、セックスのあとは、ずっと二人で抱き合って寝ていた。幸せで、いっぱいだった。
結生と、恋人になれた、この休日。まるで、夢のようだった。いつまで続くか、わからない、幸せな夢。
「明日から学校かー、怠いな」
「……そうだね」
「ずっとこうしてたい」
「……うん」
結生は、俺の髪の毛に顔を埋めて、俺に話しかけてくる。こうして密着していると、気持ちいい。
ほんとうに、明日、学校にいくのが億劫だ。こうして、終わらない夢をいつまでもみていたい。
結生に、キスをする。ほんの少しでも、長く、夢をみていたくて。眠りに堕ちるのが、怖かった。
ともだちにシェアしよう!