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 今日は、セックスのあとは、ずっと二人で抱き合って寝ていた。幸せで、いっぱいだった。  結生と、恋人になれた、この休日。まるで、夢のようだった。いつまで続くか、わからない、幸せな夢。 「明日から学校かー、怠いな」 「……そうだね」 「ずっとこうしてたい」 「……うん」  結生は、俺の髪の毛に顔を埋めて、俺に話しかけてくる。こうして密着していると、気持ちいい。  ほんとうに、明日、学校にいくのが億劫だ。こうして、終わらない夢をいつまでもみていたい。  結生に、キスをする。ほんの少しでも、長く、夢をみていたくて。眠りに堕ちるのが、怖かった。

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