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「……?」
玄関の方から、話し声が聞こえてくる。数人の男の、笑い声。楽しそうに話しているけれど……ゆうの、友達、だろうか。
なんだか、不快な、笑い声だった。俺の、傷を、抉るような。昔――俺を、いじめていた人たちの、笑い声に、似ている。騒がしくて、喧しくて、ひどく醜い、笑い声。思えば、俺は集団の笑い声が、苦手だった。昔のことを。思い出してしまうから。
今、この家に来ている人たちは、そんな人たちとは関係ないだろう。でも、あまりこの笑い声は聞いていたくないから、――はやく、帰って欲しい。
「……え、」
……そう、思っていた。彼らが帰ることを、待っていた。でもその声は――どんどん、この部屋に近づいてくる。
足音は、この部屋の扉の前に。まさか……俺が、この状態なのに、入ってくるの? ゆうはこの部屋に招き入れるの? 驚きと、不安で、胸がいっぱいだ。
「涙――友達、呼んじゃった」
「――ッ!?」
そして――「彼ら」が中に、入ってくる。「彼ら」の顔をみた瞬間、俺は、背筋が凍るのを、感じた。
彼らは――俺を、昔、いじめていた人たち。中学のころ……俺を。たしか、ゆうが、この人たちから、俺を、守ってくれた、はず。なんで……ゆうが、この人たちと、仲がいいの。なんで、ゆうが、この人を、俺のところに、つれてきたの。
「ね、涙。友達来たからさ。一緒に、遊ぼ?」
「なん、……で、……」
「そんな怖がらないでよ。遊ぶだけだから」
俺、こんな格好しているのに、この人たちを、なんで、ここに。ゆう、なんで、そんなに、笑っている、の?
「ワァ久しぶりじゃん芹澤~!」
「なぁに? 春原のオンナになったってマジ?」
「ズッコンバッコンやってるんしょ? 俺たちにも、ヤらせてよ」
「……っ!?」
まさか、このひとたち、おれのこと。
ゆうが、よんだの? おれを、このひとたちに、おかさせる、ために。
「こ、こない、で……」
「大丈夫、涙。痛くないように、さっき、解したでしょ?」
「む、むりっ、やだ、やだやだやだやだ」
「そんなにビビらないでよ。女の子じゃないんだから孕んだりしないし。ね、涙。大人しくして」
ゆうが、ベッドに、あがってきて、おれの、からだを、おこした、そして、おれの、あしのあいだに、てをのばして、ゆびで、あなを、ひらく。
「みて。綺麗なもんでしょ? 意外と女の子のより、いいかも」
「マジだ! 結構イケんじゃん! 俺1番でいい?」
「誰からでもどうぞ~。順番ね」
ねえ、やだ、やだ、なにやってんのこいつら、なんでベルトはずしてるの、なんで、おれに、ちかづいてくるの
ゆう、なんで、なんで、おれを、まもってくれるんじゃ、なかったの?
「ほら、涙。力抜いて」
「やだ、やだ、」
「怖かったら俺に捕まってて。ね、大丈夫大丈夫、ちょっとハメられるだけだから。ね?」
あ、ほら、やっぱり、ゆう、やさしい、ゆうまで、おれを、うらぎるなんて、ありえない、だって、ゆうは、
あ、やだ、はいってくる、こわい、こわい、ゆう、たすけて
あ、あ、
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