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やがて鬼となる母と魄と名付けられた息子との徒然なる日々――【秋の月】

「ああ……胡蝶――お前は本当に幼い頃から単純で大いにつまらない男ですね。全く、そんな浅はかなやり方で大勢の男の魔羅を加えて骨抜きにしたこの淫乱なる犬が――満足する筈もないでしょう?こういう時は――頭を使いなさい」 「なっ……何だよ……じ、じゃあ黄蝶兄様は――この淫乱な犬を満足させる妙案でもあるっていうのか?」 「ふふ――胡蝶……お前こそ、はしたない犬の如く喚き散らすのはお辞めなさい。この時期は主に二つ美味なる果物がありますよね……ひとつ目は、先程この犬にくれてやった葡萄――ほら、葡萄の実も食べなさい」 ――ぐちゅ……ぐちゅり ふいに、先程まで弟の胡蝶が私に魔羅を咥えさせる様をじっと見ていた兄の黄蝶が弟を諭すように穏やかな笑みを浮かべながら、ゆっくりと近づいてきた。そして、有無をいわさずに――半ば強引に私の口に咥えさせていた弟の魔羅を引き抜くと、いつの間にやら持っていた葡萄の実を胡蝶が吐き出した白濁液にまみれた私の口へと押し込んでから、喉奥の方にまで入れてきた人差し指をぐちゅり、ぐちゅりと容赦なく掻き回すのだ。 「んんっ……んっ……はぁっ……はっ……」 ごほっ、ごほ……と息苦しさに堪えきれず噎せてしまった私の方へ氷のように冷たい瞳を向けた黄蝶は再び何事かを企んでいるような笑みを浮かべると懐から透明な瓶に入っている何かを私の目の前に突き付けてくるのだった。 確かに――それは、今が旬である熟成しきった柿を凍らせた物だった。相当、柔らかくなって溶けかかっているためなのか瓶の中に入っている柿はどろどろしているようにも見える。 (こんな……こんな物で一体……何をしようとしてくるのだろうか……) ――きゅぽんっ…… と、心の中で不安に思う私を尻目に――黄蝶は瓶の蓋を外すと、何の躊躇もなく熟成し凍っている柿を片手に取ると――そのまま、それを勃起して張りつめている己と胡蝶の魔羅にかけ――しかも、ぬりゅぬりゅと優しい手つきで刷り込んでいく。

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