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◆◇◆
ふわ。
「………?」
アルフリートの香りごと抱き上げられた気がする。
「えう?」
「ごめんな。
アルのとこに行こうな」
「えへ…」
ベッドの上に優しく降ろされると、ほっそりした腕に包まれた。
「りぃ…」
「アレク…?」
「えへ…」
ぎゅうぎゅうと抱きつくと、背中をトントンされる。
甘くて優しい、大好きな香り。
「宝物だね、アレク…」
アルフリートに抱かれ、背後からはリカルドが包み込んでくれている。
「えへへ…」
大好きな二人に包まれ、額を鼻先でうりうりされながら、アレクは再び深い眠りへと落ちていった。
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