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ずうっと、一緒に
◆◇◆
「ん…っ、んうぅ…っ。
あっ、あ……ッ、ぁあ…っ!」
室内に響くのは、衣擦れと、ソファーが軋む音と淫らな水音。
それから、アルフリートの甘い甘い声…。
家に着いた刻限に上りかけていた月は、いま、中空に差し掛かっている。
それまでの間、アルフリートはリカルドと熱を分け合っていたことになる。
甘い口づけを幾つも落とされ、それよりも更に甘い告白も貰った。
感謝していること。
どうしようもなく好きになってしまったこと。
どんなに似ていても、アンブローシャの代わりではなく、アルフリート自身を愛してしまっていることを…。
ずうっと仕舞い込んでいた想いを受け止めて貰えて、アルフリートは嬉しくて仕方ない。
どうしよう…。
どうしたらいいのだろう。
「やっ、も…、無理…」
「まだまだ…」
「っひゃ…っ」
軽く口づけて吸い上げるだけで、白磁の肌に花びら模様が散る。
包まれていたリカルドの上着は、体の下でかなりよれてしまった。
「ひぁ…っ!」
恥ずかしがって身を捩る仕草が堪らなくて、リカルドは芯を通らせた花芯を責め立てる。
「ひ、あ…っ、あっ、あ…っ」
鈴口に舌先を当てると、過ぎる快楽に蜜が滲み出す。
それを甘露のように舐め取られて、アルフリートは甘い責め苦から逃れようとする。
「やっ、や…っ、それ、やぁ…っ」
「駄目だ。やめてやらない」
「ぁ…ああ…っ!」
何時も寛いでいるリビングのソファー。
そこで自分の全部を暴かれるのは恥ずかしい。
何より、隠すべき場所に顔を埋められて、どうしてよいのかわからない。
なのにリカルドは手を緩めてくれない。
イヤイヤと首を振ると、お仕置きとばかりに根元から先へと舌が這う。
必死で止めようとしても、弱い場所をやわやわと唇で噛まれて敵わない。
「やっ、それ…っ、やだ…っ、そんなとこ…綺麗じゃないのに…っ」
「綺麗だよ。
全然穢れてなくて、形も綺麗だ」
「……そな…っ、こと…」
「あるんだよ」
「はぅう…っ!」
根元まで含まれて、華奢な体が何度も跳ねた。
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