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  不穏な空気に逃げようとしたノアをルシアンとザカライアは二人がかりで捕らえた。 ノアは叫び、抗ったが無駄だった。裸に剥かれ、ベッドに押し倒された。 二人の唇や手がノアの裸身を這い回り、未熟な体を快楽の沼に沈めていく。 「やめろよッ!! あっ……嫌だ嫌だ!い……あ、あ!」 男達に押さえつけられ、左右から乳首を舐められて甘噛みされる。四本の手がノアの裸身を愛撫する。 どんなに嫌がってもやめてはもらえない。生贄の子羊のように無力なノアは、男らの思うように鳴かされていった。 「ぃやッ!」 二人はノアの細い足首を掴み、大きく脚を開かせた。濡れて勃起した幼いペニスとアナルを晒されて、ノアは羞恥に唇を噛みしめて顔を背けた。 ルシアンの男根を咥えさせられていたので、ノアのアナルはまだふっくらとしていて赤く色付いていた。 「……獣め。ノアに酷い真似を」 「あぁ? 優しく抱いてやったぜ。お前だって天使のくせに獣の顔してるぞ」 ザカライアはルシアンをひと睨みして、ベッドの下に脱ぎ捨てた服を探り香油の瓶を手に取った。 「媚薬入りの香油です。ノアの負担が軽くなる」 「むっつりスケベが。なんでそんなもん持ち歩いてんだよ」 呆れたようなルシアンの呟きを無視して、ザカライアはたっぷりと香油を手に取りノアのアナルに塗り込めた。 「ひっ! や、もうそこは嫌だ!」 「大丈夫。すぐに気持ちよくなるから」 ザカライアの言うように、香油を塗り込められた肉壁が熱く爛れたように疼きはじめた。 ノアは異様な熱に怯えながらも、息を荒げて喘ぎだした。 「……あ、あぁああ……あつい……こんな、こんな……ぅうッ」 「ノア……」 淫らに身をくねらせるノアの痴態にザカライアの息も荒くなる。指を抜いてノアの両脚を抱えたところでルシアンが止めた。 「コラ、なに挿れようとしてんだ?」 「貴方は先程ノアを抱いたのでしょう。今度は私が」 「……チッ」 確かにノアの最初の男にはなれたが、目の前で別の男に抱かれるノアを見るのは不快だった。ルシアンはノアの体をくるりと伏せにひっくり返した。 「何をするんです!」 「俺はこっちをもらう」 ノアを四つん這いにさせて尻をザカライアに突き出すような体勢にして、ルシアンはノアの唇を撫でて囁いた。 ザカライアは不愉快そうに眉根を寄せたが、目の前の白い小さな尻にゴクリと喉を鳴らしてノアの細腰を両手で掴んだ。 「あぁ、やめて……お願いだからっ…ザカライア、あ!」 「ああ、ノア……ずっとこうしたかった……」 ぐっと腰を引き寄せて、熱く滾った男根をノアのアナルに押し当てた。 くぷりと亀頭部分がとろけたアナルに沈み、ノアの爛れた肉壁が歓喜に震えた。 「ひぃ、い! あ……まって……む、うぐぅ……っ!」 「ほら、こっちも」 ザカライアを止めようと必死になっていたノアは、ルシアンのペニスを咥えさせられて言葉を発せられなくなってしまう。 悪魔の肉棒は大きすぎて全ては咥えきれないが、それでも口の中いっぱいに含まされて顎が外れそうな気がした。 「ふぅ、うっ!……う、ぐ……んんんッッ!!」 「ああ……ノアの中、すごく熱い」 ザカライアはうっとりとした吐息を漏らして、ぐっと奥までペニスを突き入れた。 媚薬のせいでもあるが、ノアのアナルはザカライアの雄を歓迎するようにきゅうきゅうと心地よく締め付けて、美貌の天使の顔を快楽に歪ませた。 「上の口も最高だ……っ」 ルシアンも「はっ」と熱い息を吐き、淫らに腰を動かしてノアの咥内を犯した。 苦しげに眉根を寄せたノアの顔がたまらない。 煉獄にいた頃はいつも澄ました顔でつれない態度ばかり取っていたノアが、為す術もなく二人に抱かれているのだ。歪んだ成就にルシアンもザカライアも暗い喜びに満たされていく。 「ん───ッ! んぅう! う、おっ……ぅぶ、う、ん!」 二人の男が同時にノアを責め苛み、ノアはくぐもった悲鳴を上げて涙を零した。 絶え間無く与えられる苦痛と快感に、体を支えているノアの両手が震えて崩れそうになるが、頭を抱えたルシアンの手がそれを許さない。 ノアは必死にシーツを掴んで前後に揺さぶられ続けた。 もうやめてほしい。やめてほしいのに…… 「ノア、ノア……ッ!」 「───うぅうッ!!」 ザカライアのペニスがノアの感じる部分を抉るように刺激してノアのペニスがビクビクと跳ねて揺れた。それに気付いたルシアンがノアのペニスを握り優しく扱いた。 「んんッ!」 「尻と口を男に犯されて感じてるのか? さっきまで処女だったのになぁ。知らなかったよ。ノアがこんなに淫乱だったなんて」 ───違う! 違う違うッ! 「……ひ、がぅ……うぶッ……ぐ!……う…う!……ぉぶ…ッ!」 涙目でルシアンを睨み上げたが逆効果だ。ノアの口内でルシアンの雄はより大きく膨れ上がった。 「……うぐ!」 「淫売め……」 嬲るような言葉とは裏腹に、ルシアンの声はどこまでも甘い。ザカライアも蕩けるような甘く囁いた。 「……淫らなノアも好きだ。ずっと君が欲しかった。愛してる」 ───勝手な事を……!! 「ふぅううッ!」 ノアはカッとなって唸ったが、子猫の威嚇のようで可愛らしかった。二人の男にはノアの気の強いところもたまらないのだ。 魔王のお気に入りと神のお気に入り。 ルシアンもザカライアも一目置かれる存在だが、ノアはそんなこと露ほども気にしない。 いつだって美しくて残酷なオッドアイで蔑むように二人を見ていた。それがこうして雄を受け入れているのだ。 「……う、ううッ!……ん…ッ…ッ……ん───ッ」 「ノア……ノアッ……私のものです……ッ」 ザカライアはノアの白い尻に激しく腰を打ち付けて、愛しい少年を欲望で汚した。

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