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千尋とホスト教師2

ゲラゲラ笑いだした俺に、要先生が戸惑う。 「アハハッ……や、すいません……うっ、くく……」 俺はしゃがみ込んで笑いがおさまるように耐えた。 「なんだってんだ? お前……」 あー、ちょっとおさまってきた。 涙を拭き拭き立ち上がり、戸惑い顔の要先生に言ってやった。 「や、だって……その格好。モロ、ホストなのに……ぷっ……言ってることも、ホストだから……くく。が、我慢できなくて……ぶはっ!」 ヤバい。笑いすぎて苦しい。 「……てめぇ。いい度胸してるな」 あ、機嫌悪くなっちゃった。 初日早々に担任教師に嫌われるのは、さすがにヤバいよな。 「いえっ! あの、だって先生、めっちゃカッコいいじゃないですか! 髪の毛染めたり、アクセサリー付けたりしなくても。羨ましいなぁて思いますよ! だって、背も高いし、すごく綺麗な顔してるのに」 俺の特技は上司の太鼓持ちだ。 どうだ。これで機嫌直ってくれないかな? 要先生の顔を見上げて、ヘラっと笑ってみた。 「わっ」 要先生は俺の頭をくしゃっと撫でて「わかった。もうやめろ」と、ぶっきらぼうに言った。 心なしか照れてる感じ? よっしゃ、太鼓持ちの才能は今も健在だな!

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