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千尋とチャラ男と腐男子1
俺のクラスは1-Bだ。
家柄だとか成績だとか、あと容姿(これ謎なんだけど)でクラス分けされていて、上から順に
S、A、B、C、Dとなっている。
俺は真ん中のB。(高槻先輩はSだって。すごいよね!)
家柄的にはSらしいけど(何気に有栖川父もすげぇな)入院中のブランクがあるので、Bクラスになった。
───ガラッ
「お前ら! 静かにしろ!」
先に要先生が教室に入った。
「キャー先生カッコいい」って、甲高い声が聞こえてきたけど……解せぬ。ここ、男子校だよね?
有栖川入ってこいと呼ばれて、俺も教室に入る。
クラス中の目が一斉に俺を見る。
───ひええ。緊張する!
「有栖川は事故にあって入院していた為、遅れて入学することになった」
「有栖川千尋です。よろしくお願いします」
こんなときの挨拶はシンプルに。
俺は軽くお辞儀をする。
「俺のお気に入りだ。お前ら、手ぇ出すんじゃねえぞ」
いつの間にお気に入りに!?
遅れて入学した俺がイジメられないように気遣ってくれてんのかな?
意外と良い先生なのかも。
少しざわつく中、指示された席に座る。
窓際の後ろから三番目だ。
クイっと後ろの席の奴に、襟首を引っ張られた。
「なに?」
振り返れば、ほとんど金色の茶髪にピアスの派手な顔立ちのイケメン男子だ。
コイツも茶色いカラコンしてる。
何なんだ、このクラスは。
教師も生徒もホストかよ。
「アリスちゃんってこんな可愛い子だったんだ。ほんとは俺と同室になる予定だったんだよ。知ってる?」
「あ!」
有栖川父が断固反対した同室者って!
「アリスちゃん。か~わい~。いや~惜しかったなぁ」
……なるほど。チャラいわ。
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