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千尋と両手に風紀1
「ふあぁ」
翌朝、俺は大きくあくびをして、ベッドを出た。
昨夜、高槻先輩の態度がおかしかったな。
エロDVDのことなんだろうけど。やっぱり風紀だから、もしひらパー兄さんに借りてたら、ヤバかったよな。
ギャル系AVかぁ………。
俺はちょっとだけ残念に思った。
「高槻先輩。おはようございます」
「おはよう。千尋」
先輩は平常時に戻ってる。良かった。
高槻先輩と朝食を食べてたら、チャイムが鳴った。
俺が出る、と高槻先輩が玄関に向かう。
誰だ? こんな朝から。
「おはよう。お姫様」
「ぶっ!!」
俺はコーヒーを吹いてしまった。
「い、委員長!?」
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