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千尋と童貞くん狩り1

放課後。 ドーベルマン委員長に風紀室に来いって言われてたので、俺は美村達と別れて風紀室へ向かった。 帰りも両手に風紀らしい。 気にしすぎだと思うけどなぁ。男なんか襲うか? ホモビデオじゃあるまいし。 ………面倒くさいなぁ。 一応、コンコンとノックして 「有栖川です。失礼します」 もはや勝手知ったる風紀室だ。ドアを開けて、さっさと入った。 「おお。お姫様」 「姫って言うな」 ドーベルマン委員長が俺を見て笑った。風紀室には委員長一人だった。 「いい加減、有栖川って呼んでくださ………!?」 俺は言いかけて、ギョッとした。 応接セットのテーブルの上にエロDVDが数本、無造作に置かれていた。 「これ、どうしたんです!?」 「ああ。高槻が没収してきたんだよ。寮長の枚方の部屋から」 「ひらパー兄さんの!?」 「お前、枚方の奴をひらパー兄さんって呼んでんのか?」 いっけね。心の声が出た。 また委員長がツボったみたいで、ゲラゲラ笑いだした。 俺はギャル系AVをガン見してしまう。 『黒ギャルVS白ギャル・童貞くん狩り』だと………気になるじゃないか!! 山田太郎の時は、ちゃんと彼女もいたけど(浮気されたけど)この有栖川千尋の体は純潔童貞だ。 どうも体が違うと性欲も減退しちゃったのか、オナニーすらあんまりしていなかった。 でも、ちゃんと女の子に興味はある。 健全な高校男子だし。 委員長が席を立って、俺の横に来た。 「気になるのあるのか?」 「えっ!?」

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